サロンワークで絶大な人気を誇るミルボンの「オルディーブ アディクシー(ORDEVE Addicthy)」は、その圧倒的な透明感と赤みを徹底的に削ぎ落とす発色力で、幅広いお客様の心を掴んでいます。
従来のブラウン染料に頼らず、日本人特有の赤味・黄味を打ち消す「ブラウンレス処方」が最大の特徴で、ハイトーンからダークトーンまで表現の幅を大きく広げてくれます。
本記事では、アディクシーの基本特徴や人気シェードの解説、白髪対応(ディープライン)、ブリーチとの組み合わせレシピ、カラーケア方法まで余すところなく解説します。
オルディーブ アディクシーの特徴

「オルディーブ アディクシー」は、ミルボンが開発した高彩度・プロフェッショナル用カラー剤です。
1. 高彩度の「青色ベース」とブラウンレス処方
最大の特徴は、すべての色相のベースに“高彩度の青色”を含んでいる点です。
日本人特有の赤味のあるブラウンを強力に打ち消し、アンダーカット(ブリーチ)を最小限に抑えてもクリアで透明感のある発色を可能にします。
また、ブラウン染料を含まない(または極力抑えた)処方のため、トーンダウン時でも次に明るくする際に赤味が残りにくいのが大きな強みです。
2. 浸透力と発色スピード
発色が早く、狙った色味に素早く到達します。
ただし、ブリーチ毛や高明度ベースに高濃度の寒色系(3〜5レベル帯)を放置しすぎると、想定以上に沈んで暗くなる(発色過多)ため、タイムコントロールとこまめなチェックが必要です。
人気カラーの詳細解説
シルバー – 高透明感のスモーキーグレー

シルバーは単色でも高い発色力があり、紫色の染料も含まれているため黄味を抑えたグレーカラーに仕上がる人気色です。
青と紫の相乗効果で赤味・黄味を打ち消し、澄んだアッシュグレーを実現できます。
暗めの髪ならスモーキー感が強めに、ブリーチベースならより透明感のあるシルバーに。
深いグレーを出したい場合はブルーやアメジストを少量ミックスすると理想的なくすみ感が得られます。
アメジスト – 黄味を抑えるラベンダーアッシュ

アメジストは紫味が強く、黄味やオレンジ味を補正するのに優れています。
ラベンダーアッシュとして単色でもくすみ感のある仕上がりになり、暗めの髪でも柔らかい透け感を出すことが可能です。
ブリーチ毛なら透明感たっぷり、地毛レベルなら上品なくすみバイオレット系に。
他の寒色系カラーと組み合わせて色味の幅を広げる調合剤としても活躍します。
グレーパール – 青味を含んだ柔らかグレージュ

グレーパールは青みを帯びたグレー系カラーで、外国人風の透明感モノトーンを表現できます。
暗髪でも重たく見えず、ベージュの柔らかさを残しながらしっかり赤味を消してくれるのが特徴です。
8〜9トーンのベースでもくすみすぎず、12トーン以上の明るいベースではよりクリアな青灰色が楽しめます。
退色過程がベージュ寄りになるため、使いやすく定番人気のアッシュ系カラーです。
スモーキートパーズ – 高明度対応のグレーベージュ

スモーキートパーズは、黄色味を感じさせない高明度のグレーベージュを実現します。
グレーパールと比べてブルーの量を減らし青紫を加えることで黄味を効果的に抑え、透明感のある灰褐色に仕上がります。
14レベル以上に明るくブリーチしたベースでもくすまず、高彩度なのに軽やかな色味を出せるのが強みです。
白髪が混じる髪にも比較的なじみやすく、柔らかいベージュトーンとしてデザインできます。
ボルドールビー – 深みと艶のあるレッド
ボルドールビーは赤紫とクリアな赤を組み合わせたレッドバイオレット設計で、深みのある艶やかな赤を再現します。
退色してもオレンジ味が出にくく、染めたての濃厚な色合いが長持ちし、最後はピンクベージュ寄りにフェードアウトするのが特徴です。
単品でも高彩度に発色しますが、ダークトーンとのミルフィーユカラーやグラデーション施術に応用すると一層美しい仕上がりになります。
艶やかな暖色を求めるお客様や秋冬の深みカラーに最適です。
ブルー – くすみ感を演出する高彩度ブルー

ブルーはクリエイティブラインに属し、原色に近い青を自由に使えるのが魅力です。
少量ミックスすればアッシュ系のくすみ感を強め、単品で使えばネイビーやブルーブラックなど幅広く演出できます。
黒髪でも太陽光下で青味を感じられ、ブリーチ毛なら深みからパステルまで調整可能です。
強い緑みに転びにくく、アッシュ系の中でもよりブルーを強調したい時に重宝します。
ブルーパール – 柔らかさのあるブルーアッシュ
ブルーパールはブルー単色よりも穏やかで、ほんのり紫がかった青灰色を表現します。
地毛に使えば濃いめのブルーアッシュ、ブリーチ毛に使えばより鮮やかな青みシルバーに近い仕上がりになります。
緑っぽく転びにくく退色も汚くならないため、寒色系アッシュを扱う上でとても使いやすいカラーです。
クールすぎない透明感を出したい時に最適です。
カラーチャートと配合レシピ

オルディーブ アディクシーのスタンダードラインにはグレーパール、シルバー、アメジスト、スモーキートパーズなどがあり、クリエイティブラインでは原色のブルー・レッド・ブラウン・ゴールドが展開されています。

ディープラインには白髪も染められる濃色カラー、ペールラインにはハイトーン専用の淡い色も揃い、幅広いデザインが可能です。


単品でも発色は良好ですが、狙いの色味に合わせた配合比率が重要になります。
たとえばグレー系にはシルバーに少量のブルーとアメジストを加えることで透明感を深められます。
根元・毛先でレベルを変えて塗り分ける、クリア剤でトーン調整するなど、髪の状態に合わせてレシピを組むと理想の発色が得られます。
白髪染めの活用方法

アディクシーはファッションカラーですが、「ディープライン」の活用や補色調合により、白髪を自然になじませる・ぼかす施術が可能です。
1. ディープライン(Deep Line)の活用
「ディープブルー」や「ディープシルバー」を既存のレシピに20〜30%程度ミックスすることで、ブラウン染料に頼らず濃い寒色染料で白髪に色を深く定着させることができます。
2. 白髪ぼかしハイライトとの相性
白髪率30%程度までであれば、細かくハイライトを入れてベースの明度差を縮めた後、ブルーパールやスモーキートパーズをオンカラーすることで、白髪を馴染ませながら透明感のあるデザインに仕上げられます。
※白髪率50%以上で「白髪を100%しっかり濃茶に塗りつぶしたい」場合は、「オルディーブ ボーテ(グレイカラー)」とのミックスや併用を検討するのが安全です。
ハイブリーチとの組み合わせ

明るくハイトーンに仕上げるにはハイブリーチとの併用が効果的です。
ブリーチをすることで残留色素を飛ばし、アディクシー本来のクリアな発色をより際立たせることができます。
シルバーやグレーパールはオレンジ・黄色味を消し切るため、14レベル程度まで明るくしておくと透け感たっぷりの仕上がりになります。
逆にブリーチなしの場合でも、12〜13トーン程度のライトナーを使用しながらアディクシーをオンカラーするだけで透明感を得やすいのも魅力です。
カラーケア・アフターケアの提案

アディクシーのクリアな発色を持続させるため、お客様へのホームケア提案が不可欠です。
カラーシャンプーの使い分け
- 寒色系(シルバー・グレーパール・ブルーパール):紫シャンプー(ムラサキシャンプー)またはシルバーシャンプーで黄ばみを防止。
- 暖色系(ボルドールビー):ピンク〜レッドシャンプーで赤みとツヤを補充。
熱ダメージと退色対策
寒色・高彩度染料は熱に非常に弱いため、ぬるま湯(38℃前後)での洗髪や、アイロン・コテの温度(140〜160℃推奨)、UVケア用アウトバストリートメントの使用をご案内しましょう。
まとめ
ミルボンの「オルディーブ アディクシー」は、高彩度な青色ベースとブラウンレス処方により、サロンワークのカラー表現を劇的に進化させるカラー剤です。
- ペールラインを用いた高難度ハイトーンカラーの攻略
- 赤み・黄みを徹底排除するシェード展開
- ディープラインを活用した「魅せる白髪ぼかし」
これらの特徴を理解し、適切なアンダーコントロールとレシピ選定を行うことで、お客様に感動されるヘアデザインを提供できます。
ぜひ日々のサロンワークでご活用ください。


