ナシードカラーのカラーチャートと活用方法を紹介!

今回は、ナシードカラーのカラーチャートと活用方法をご紹介します!
ナシードカラーを検討している方はぜひチェックしてくださいね。

ナシードカラーとは?

引用:ナプラ公式サイト

ナシードカラーは、日本の大手メーカーNapla(ナプラ)が提供するプロ向けヘアカラーシリーズです。
植物由来のシードオイル(マカデミアナッツ油・グレープシード油)と6種類のオーガニックハーブエキスを配合し、髪にうるおいを与えながらカラーリングできます。

低刺激性で頭皮への負担やツンとするニオイを抑えた処方になっており、カラー特有のアンモニア臭もマイルドです。
2014年3月の発売以来ナチュラル志向のサロンから支持を集めており、髪と地肌に優しいオーガニック発想のカラー剤として人気です。

また発色がピュアでクリアな仕上がりになるのも特徴で、暗めから明るめまで100色以上の豊富なカラーバリエーションを誇ります。
褪色(色落ち)しにくく色持ちが良い点も評価されており、染めるたびにツヤのある美しい髪色へ導いてくれるヘアカラーです。

ナシードカラーのカラーチャートと色の特徴

ナシードカラーには、大きく分けて「ファッションカラー」と「グレイ(白髪染め)カラー」の2つのカテゴリがあります(加えて時短タイプのクイックカラーも存在します)。
ファッションカラーはおしゃれ染め向けのラインで、明るさレベル6~14まで幅広く揃い、赤系・アッシュ系・マット系などカラフルな色味が特徴です。

一方、グレイカラーは白髪をしっかりカバーするラインで、自然なブラウンやソフトな色味を中心に構成され、白髪染め世代のニーズに応えます。
さらにクイックグレイカラーは短時間で染まる白髪染めラインで、忙しい方や頻繁に染める方でも手早く施術できるよう開発されています。

シリーズ色数特徴標準放置時間
ファッションシェード107色明度レベル6~14まで対応。鮮やかな発色でトレンドカラーも豊富。約20~30分
グレイファッション35色白髪染め対応。自然な色味で高い白髪カバー力があり、地肌にも優しい。約30分
クイック グレイカラー30色白髪染め時短タイプ。約10分でしっかり染まる処方。約10~15分

ファッションシェード

引用:ナプラ公式サイト

ファッションシェードはカラーバリエーションが非常に多く、例えばベリーピンクやブルーアッシュといった個性的な人気色も含まれています。
明るさの幅も広いため、ブリーチなしでもある程度明るい髪色から、ハイトーンのデザインカラーまで幅広く表現できます。

グレイファッション

グレイファッション(白髪染め)シリーズは、初期の白髪が出始めた世代からしっかり白髪を隠したい世代まで使いやすいラインナップです。
地毛になじむ自然な発色で、白髪をカバーしつつおしゃれな色味を楽しめるのが魅力です。
頭皮に近い根元まで塗布する白髪染めでも刺激が少ない処方のため安心して使えます。

クイック グレイカラー

クイック グレイカラーは、染毛後約10分の放置で白髪が染まる画期的なラインです。
「頻繁に染める必要がある白髪染めだからこそ、できるだけ時間を短縮したい」というニーズに応え、忙しいお客様にも喜ばれています。
グレイカラーやクイックカラー用の専用カラーチャートも用意されており、白髪量や希望色に合わせて適切な色味を選びやすくなっています。
施術前にカラーチャートで仕上がりイメージを共有し、ファッションカラーかグレイカラーか、またクイックタイプを使うかなどを判断することで、仕上がりのズレを防ぐことができます。

ナシードカラー白髪染めの技術と色選び

引用:ナプラ公式サイト

ナシードカラーを使った白髪染めでは、ただ白髪を黒く覆い隠すだけでなく、トレンド感のある色味を表現できるのが強みです。
白髪をしっかり染めたい場合はグレイファッションの自然色系(ナチュラルブラウンなど)をベースに使い、そこにファッションカラーをミックスして好みの色味を加えるテクニックが有効です。

例えばアッシュ系の白髪染めにしたい場合、白髪染め用のナチュラルカラーにアッシュブラウン系の色を混ぜることで、白髪をカバーしながら赤みを抑えた仕上がりが得られます。
白髪の割合が多い場合でも、ナシードカラーなら発色が良いので、適切な配合比率でファッションカラーを足せば透明感のある色を楽しめます。

最近人気のグレージュ系やシルバー系のカラーも、ナシードの白髪染めラインで実現可能です。
グレージュとはグレーとベージュを合わせた柔らかなくすみ系カラーですが、白髪染めではこのグレージュが特に人気です。
赤み・黄みを感じさせない上品な仕上がりになるため、若い方から大人世代まで幅広く支持されています。

引用:ナプラ公式サイト

ナシードカラーの新色「モノグレージュ」は、このグレージュに青紫をプラスした色で、黄色味を徹底的に抑えてより透明感を高めたカラーです。
白髪の黄色っぽい褪色に悩むお客様にも最適で、落ち着いたグレーの中に柔らかさが感じられる質感が得られます。

シルバーカラーに関しては、白髪が多めの方ならブリーチなしでもアッシュ系の色味で白髪をシルバー調に見せることが可能です。
黒髪部分が多い場合は一度明るくする必要がありますが、ナシードの高明度カラーを使ってベースを整え、その後アッシュグレー系で染めることでクールなシルバーヘアを演出できます。

ナシードカラーのサロンワーク

サロンワークでは、お客様の白髪量や髪質に応じてファッションカラーとグレイカラーを使い分けることが大切です。
例えば白髪が30%程度ならファッションカラー主体に少量のグレイカラーをミックスし、50%以上ならグレイカラー主体にするなど、配合比率を調整します。

ナシードカラーは混ざりが良く、どの色同士でも馴染みやすいため、自由な発想でレシピを組み立てられます。
また、染まりづらい頑固な白髪にも発色が良いと評判で、必要に応じて放置時間を少し長めに取ることでしっかりと色素を定着させることができます。

技術的なポイントとしては、白髪染めでも根元から毛先まで均一に塗布し、放置時間を守ることでムラなく染め上げることができます。
地肌ギリギリまで安心して塗布できる低刺激処方なので、敏感肌のお客様にも提案しやすいでしょう。

ナシードカラーのカラーレシピ

ナシードカラーを使った人気のカラーレシピをいくつかご紹介します。
サロンで実践しやすいよう、配合例と仕上がりのイメージ、施術時のポイントをまとめました。

  • グレージュ: ナチュラルなベージュにグレーのくすみを加えた柔らかい色味です。
    例えば8トーン程度のアッシュブラウンに対し、同レベルのモノトーン系グレーを1:1で配合するレシピなどがあります。
    赤みを抑えつつ白髪もしっかりカバーでき、上品で透明感のある仕上がりになります。
    ポイントは、ベースの明るさを上げすぎないことで深みを残すことと、黄ばみを消すためにパープル系(必要に応じて微量のヴァイオレット)を足すことです。
  • モノグレージュ: ナシードカラーの新色であるモノグレージュ単品で染めるだけで完成するお手軽レシピです。
    モノグレージュは青紫を帯びたグレージュカラーなので、他の色を混ぜなくても赤み・黄みを感じさせない絶妙なくすみ感が得られます。
    仕上がりはたっぷりと透け感のある上質なグレージュになり、トーンダウンしても暗さを感じさせないのが特徴です。
    白髪がある方は、必要に応じてナチュラル系(N系)を2~3割混ぜることで白髪の染着を高められます。
  • アッシュブラウン: クール系のブラウンで、赤味を抑えた落ち着いた髪色を求める方に人気です。
    レシピ例としては、7トーンのナチュラルブラウン:7トーンのブルーアッシュを2:1で配合し、OX3%(過酸化水素3%)で20分放置する方法があります。
    こうすることで白髪もしっかりカバーしながら柔らかなアッシュブラウンに仕上がります。
    ポイントは、あまりアッシュを入れすぎると暗く沈みすぎる場合があるため、ブラウンとのバランスを取りつつ調整することです。
    また髪質によってはグリーン系を少し足すとより赤み除去効果が高まります。

これらのレシピを施術する際は、髪の明るさレベルや白髪量に応じて配合を微調整してください。
例えばグレージュ系はベースが明るすぎると発色が薄くなるため、中明度~やや暗めの方が色味を感じやすくなります。

逆にアッシュブラウンは暗めの地毛でも赤みさえ抑えれば効果が出るので、前処理で赤味除去(必要ならライトナーでトーンアップ)してから染めると綺麗に発色します。
仕上がりのイメージは、グレージュは柔らかく透明感のあるスモーキー系、モノグレージュはより黄み赤みのない洗練されたくすみ系、アッシュブラウンはツヤ感のあるシックな寒色ブラウンといった印象です。

施術後は必ず鏡でお客様と色味を確認し、必要であればトナーで微調整するなど、理想の色に近づける工夫をしましょう。

ナシードカラーの使い方と放置時間の目安

基本的な施術の流れは以下の通りです。
ナシードカラーは一般的なアルカリカラーと同様のプロセスで扱えますが、放置時間などメーカー推奨の手順を守ることで最良の結果が得られます。

  1. 事前準備: お客様の髪質・毛量・白髪の有無などをカウンセリングし、仕上がりイメージと使用カラーを決定します。
    施術前に頭皮の保護クリームを生え際や耳周りに塗布し、衣服を汚さないようタオルやケープで保護します。
  2. 薬剤の調合: ナシードカラー1剤(カラークリーム)と2剤(ナシードオキシ・過酸化水素)を1:1の割合でよく混ぜます。
    必要に応じて複数の色味をミックスしましょう。
    白髪染めの場合はN(ナチュラル)系を適量混ぜるとカバー力が上がります。
    クイックカラーを使用する際も基本的に混合比は1:1です。
  3. 塗布: 毛先が明るくなりやすいファッションカラーの場合は根元から毛先まで均一に塗布します。
    白髪染めの場合は白髪の多い部分(生え際や分け目など)から先に塗布し、その後全体になじませます。
    クイックタイプは速やかに塗布を完了させることがポイントです。
  4. 放置時間: 塗布後、室温で規定時間放置します。
    ファッションカラーや通常のグレイカラーは20~30分程度が目安です。
    クイックグレイカラーの場合は約10分放置するだけでOKです(必要に応じ最大15分まで延長)。
    放置中はラップをしておくと乾燥を防げます。
    クイックタイプでは規定時間を超えて放置しすぎないよう注意してください(長時間置くと想定より暗く発色する恐れがあります)。
  5. 乳化・シャンプー: 放置時間が終わったら、少量のぬるま湯で髪全体を軽く揉み込むように乳化し、その後しっかりとすすぎます。
    お湯の温度は高すぎないようにし、色が出なくなるまですすぐことが大切です。
    カラー後専用のシャンプー(可能ならナシードカラーケアシャンプー)で優しく洗い、トリートメントで髪を整えます。
  6. 仕上げ: タオルドライ後、必要に応じて洗い流さないトリートメントやオイルをつけてドライヤーで乾かします。
    最後にスタイリングを整えて完成です。
    お客様にはカラーの持ちを良くするため、当日のシャンプーは控えていただくよう説明すると良いでしょう。

施術のポイント

放置時間と仕上がりの関係ですが、カラー剤は適切な時間で化学反応が完結し発色・染着が安定します。
短すぎると染まりが甘くなり、色落ちも早くなってしまいます。

逆に長く置きすぎると必要以上に濃く沈んだりダメージの原因になることがあります。
ナシードカラーの場合、メーカー推奨の標準タイム内で十分に発色・浸透するよう設計されているため、基本は指示通りの時間で流すのがベストです。
特にクイックカラーは短時間で効果を発揮する分、タイマー管理が重要です。

一方で白髪が非常に多い場合や髪質が硬い場合などは、通常の白髪染めでも5分程度延長すると染着が良くなるケースもあります。
様子を見ながら調整しましょう。

カラーの色持ちを良くするコツとして、仕上げの際に弱酸性のトリートメントでキューティクルを引き締めておくと良いです。
また、乾かしすぎないよう適度にドライし、アイロンやコテなど高温の熱を当てすぎないようにすることで、せっかく入れた色素の退色を防ぐことができます。

ナシードカラーケアシャンプーと色持ち

引用:ナプラ公式サイト

ヘアカラー後のケアとして、使用するシャンプー選びは色持ちに大きく影響します。
カラーの直後は髪がアルカリ性に傾きキューティクルが開いた状態なので、弱酸性でマイルドな洗浄成分のシャンプーを使うと良いでしょう。

ナシードカラーケアシャンプーはカラー専用のホームケア用品で、オーガニック植物成分とハーブエキス配合、シリコーンフリーの弱酸性シャンプーです。
ヘアカラーが落ちにくい穏やかな洗浄成分をベースにしているため、洗髪時の色落ちを最小限に抑えてくれます。

さらに、保湿効果の高いマカデミアナッツ油やグレープシードオイルなどのシードオイルを配合しており、カラー後の髪に潤いとツヤを与えながら洗い上げます。

カラーの色持ちを良くする方法

カラーの色持ちをよくするためのアドバイスをいくつか紹介します。
日々のちょっとした工夫で、せっかくの髪色をより長く楽しむことができます。

  • 適切なシャンプー選び: 上記のようにカラーケア用のシャンプーを使いましょう。
    硫酸系など強すぎる洗浄剤は避け、アミノ酸系などマイルドな製品がおすすめです。
    毎日のシャンプーで少しずつ色素が抜けていくため、「色持ち重視」の表示があるものを選ぶと安心です。
  • 洗髪方法: お湯は熱すぎないぬるま湯(38℃前後)を使い、髪をゴシゴシ洗わないように注意します。
    泡立てたシャンプーで地肌をマッサージするように洗い、毛先は泡を軽く通す程度でOKです。
    シャンプー後はすぐにしっかりトリートメントをして、髪内部に水分・油分を補給しましょう。
  • 洗髪の頻度: カラー直後は可能であれば48時間程度シャンプーを控えると色素が定着しやすくなります。
    難しい場合でも翌日まではお湯洗いのみにするなど工夫すると良いです。
    普段も毎日洗わなくても平気な髪質であれば2日に1回程度の頻度に抑えることで色持ちが向上します。
  • 熱・紫外線からの保護: ヘアアイロンやコテを高温で頻繁に使用するとカラーの褪色が早まる原因になります。
    できるだけ低温設定にしたり、使用前にヒートプロテクト効果のあるスタイリング剤を使いましょう。
    また、紫外線も色あせの原因となるため、日差しの強い日は帽子をかぶるかUVカットスプレーを吹きかけるなどして髪色を守ります。
  • カラーシャンプー・トリートメントの活用: 髪色を長持ちさせる専用のカラートリートメントやカラーヘアマスクを定期的に使うのも効果的です。
    特にアッシュ系やピンク系などは色味専用のカラートリートメントがありますので、週に一度取り入れることで色落ちを補修できます。
    ナシードカラーを長く楽しみたい方には、自宅でのセルフケアとして提案すると喜ばれるでしょう。

まとめ

以上、ナシードカラーの特徴から活用方法、アフターケアまで包括的に解説しました。
髪と頭皮に優しく、鮮やかな発色と色持ちの良さを兼ね備えたナシードカラーは、サロンワークにおいて強い味方となるカラー剤です。

豊富な色展開を活かしてお客様一人ひとりの「なりたい髪色」を叶えつつ、ダメージを抑えた施術を提供していきましょう。
日々のサロンワークでぜひナシードカラーを活用し、美しい髪色づくりに役立ててください。

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