プロマスターカラーケアの技術的特徴とサロンワークでの活用

今回は、プロマスターカラーケアの技術的特徴とサロンワークでの活用方法を紹介します!
プロマスターカラーケアを検討している方はぜひチェックしてくださいね。

プロマスターカラーケアとは

引用:プロテスターカラーケア公式サイト

プロマスターカラーケアは、ホーユーが独自に開発したサロン専売のヘアケアシリーズです。
カラー施術後に特有のダメージや色落ちを抑えつつ、髪質に合わせた仕上がりを叶えるために、複数のラインナップを展開しています。

最大の特徴は、毛髪内部に生じるダメージ部分だけを狙って補修するLMCイコライザーなどの先進技術にあります。
これらの成分がアルカリ性に傾いた髪のpHバランスを整え、キューティクルを引き締めることで、カラーの鮮やかさや質感を長持ちさせます。

また、染料で色を足すのではなく、もともとのカラーを損なわないようにする“カラーケア”に重点を置いている点も大きな特徴です。
香りや仕上がりの異なる数種類のラインを取り揃え、お客様の髪質やお悩みに合わせた提案ができるため、サロンワークの幅を広げる優秀なアイテムとして注目を集めています。

さらに、アウトバスや集中トリートメントなど多彩なアイテム構成が整っており、サロン内施術からホームケアまで一貫してサポートできる総合的なカラーケアブランドです。
一般的なカラー用シャンプーと比べても、色持ち・補修力・テクスチャーのバランスが優れていることから、多くの美容師がリピート採用する実績を誇っています。

技術的特徴:LMCイコライザーとpHコントロール

引用:プロテスターカラーケア公式サイト

プロマスターカラーケアの肝となるのが、独自のLMCイコライザー技術です。
これは、カラー施術でダメージを受けた部分に選択的に作用し、毛髪内部の空洞化した箇所を集中的に補修する仕組みを持っています。

従来のケア成分は髪全体を均一にコーティングし、仕上がりが重たくなることもありましたが、LMCイコライザーは必要な場所にだけ結合するため、軽やかな質感を実現します。
さらに、アルカリ剤を用いたカラー後は髪がアルカリ性に傾いているため、キューティクルが開きっぱなしの状態です。

プロマスターカラーケアは、弱酸性処方や補修成分の相乗効果によってpHを適切な範囲に戻し、キューティクルを引き締めます。
その結果、カラーの色素が外部に流出するのを防ぎ、色持ちの向上と手触りの良さを両立できます。

また、紫外線による褪色ダメージにも配慮し、UVカット成分を加えている点も見逃せません。
特に、日頃アイロンやコテを多用する方には、熱ダメージからの保護効果も期待できるため、サロンワークで仕上がりの完成度を高めるうえで非常に有用な処方設計となっています。

ラインナップ別の特徴

引用:プロテスターカラーケア公式サイト

プロマスターカラーケアには、リッチスウィーティアカーミースタイリッシュの4ラインがあり、髪質や仕上がりの好みに合わせて選択できます。

  • 「リッチ」は、ヒアルロン酸などの保湿成分を充実させ、パサつきが気になる髪をしっとりまとめます。
  • 「スウィーティア」は、アミノ酸系の補修成分を多く含み、硬くゴワついた髪を柔らかく整えるのが特徴です。
  • 「カーミー」は、クセやうねりの強い髪に向けてリジンを配合し、内部からうねりを和らげる処方で広がりを抑えます。
  • 「スタイリッシュ」は、18MEA疑似成分などによるキューティクル補修を重視し、カラー後の絡まりやすさを軽減しつつサラサラの指通りを実現します。

各ラインともカラーによる損傷を補いつつ、それぞれ異なるアプローチで質感を高める点がポイントです。
加えて、それぞれのラインでシャンプー・トリートメントのほか、洗い流さないトリートメントや集中ケアアイテムも展開され、サロンでの施術からホームケアまで同じラインで統一したケアが行えます。

成分の解析と効果

プロマスターカラーケアでは、カラー直後の毛髪に残留するアルカリや、ダメージホールを的確に補修するための成分が複合的に配合されています。
代表的なものが、コラーゲン由来の補修素材であるLMCイコライザーで、髪内部のタンパク質と結合し、空洞を埋める働きをします。

また、ラインごとに特色ある保湿成分や補修成分を追加し、乾燥・ゴワつき・クセなどの異なる課題に対応できるよう設計されている点も強みです。
pHコントロールシステムによって、弱酸性に戻すだけでなく、キューティクルへのカラー定着を高める仕組みが組み込まれています。

さらにUVカット作用を備え、紫外線による褪色を抑える面も忘れてはなりません。
オイル系やアミノ酸系など多彩なベース成分を場面に応じて使い分けることで、重さを出しすぎないのも大きなポイントです。

こうした成分解析を踏まえると、プロマスターカラーケアが単なる「色持ちシャンプー」を超えて、カラー後の毛髪をトータルでサポートしていることがわかります。

カラーの色持ちを良くするポイント

サロンで行うカラー施術の持ちを高めるためには、まず施術当日のシャンプーを避けることが基本となります。
染料がしっかり髪に定着する前に洗ってしまうと、色素が流出しやすくなるため注意が必要です。

翌日以降、プロマスターカラーケアなど弱酸性設計のシャンプーを使用することで、開いてしまったキューティクルをスムーズに引き締め、色落ちを抑えられます。
シャンプー時は、まずしっかり予洗いをしてホコリや皮脂を落とし、シャンプー剤はよく泡立てたうえで地肌を優しく洗うのが理想です。
すすぎ不足は残留成分によるダメージを招くため、シャンプーにかける時間の倍ほどを目安に丁寧にすすぎましょう。

また、ドライヤーの熱をかけすぎたり、高温で洗髪することも退色を早める一因になります。
ぬるめのお湯(約38℃)で洗い、仕上げに冷風を当てるとキューティクルが整い色持ちアップに繋がります。
日常的にUVケアを行うことも大切で、紫外線対策として帽子やUVスプレーの併用を推奨します。

サロンワークでの活用法

美容師にとって、カラー施術後のクオリティを左右するのがアフターケアの提案です。
プロマスターカラーケアのシステムでは、サロン内で強化トリートメントを施し、お客様が自宅で使うホームケア製品を併用する流れを作れます。

例えば、シャンプー台での施術後にラスティングアフターなどの集中補修アイテムを使うことで、カラーによる残留アルカリを中和し、色素定着をスムーズにすることが可能です。
その後、仕上げの段階で「リッチ」「スウィーティア」など髪質に合うラインを選んで、アウトバストリートメントを塗布しながらブローすれば、髪のツヤと手触りが際立ちます。

お客様には、そのまま同じラインのシャンプー&トリートメントをセットでお持ち帰りいただくことで、サロン仕上がりを長く維持してもらえるメリットがあります。
こうしたシステム提案を行うことで、リピート率の向上と顧客満足度アップに繋がるのも大きな利点でしょう。

また、特にダメージの大きいお客様には、期間を区切って集中的に同ラインを使用していただくようアドバイスし、定期的にサロンでメンテナンスすることで、より高い仕上がりをキープできます。

アウトバス製品の使い方と特徴

引用:プロテスターカラーケア公式サイト

プロマスターカラーケアのアウトバストリートメントには、オイルタイプやミルクタイプが存在し、各ラインに合わせて選べる構成になっています。

たとえば、シャイン(オイルタイプ)は、毛先の広がりを抑えつつ艶やかに仕上げたいときに便利です。
逆に、ミルクタイプのモイストなら、補修力が高い分だけしっとりとした質感を演出できます。

洗髪後、タオルドライした状態で適量を髪全体に塗布し、手ぐしやコームで均一になじませたら、ドライヤーでしっかり乾かすのが基本ステップです。
オイルタイプの場合は髪の中間から毛先へ向けて重点的につけるとベタつきにくく、ミルクタイプの場合は広がりやすい根元付近にも軽くなじませるとボリュームコントロールがしやすくなります。

これらアウトバス製品は、施術直後だけでなく、日常的に継続することで紫外線・熱ダメージ・摩擦から髪を守り、カラーの持続力と手触り向上をサポートします。
さらに、サロンで使用しているラインナップと合わせることで香りの統一感も生まれ、お客様の満足度を高められます。

口コミ・評判と他社製品との違い

実際にプロマスターカラーケアを使用した美容師やお客様からは、「カラーの色持ちが良い」「質感の変化をすぐ実感できる」など高評価の声が多く聞かれます。
また、「カラーケア用のシャンプーは泡立ちがイマイチ」という固定観念を覆すほど、ほどよい洗浄力と泡立ちを両立している点も評価ポイントです。

他社製品との比較においては、ただ染料を補うカラーシャンプーではなく、髪内部を補修しながら色落ちを抑える無色処方という点が大きな特徴として挙げられます。
さらに、ラインの豊富さやサロン専用トリートメントとの連動性、そして価格帯のバランスの良さなど、サロンワークで扱いやすいメリットが際立ちます。

中には「健康毛には少し重たく感じた」という声もあるものの、ブリーチ毛やダメージが進んだカラー毛には最適という意見が大半です。
サロンでの仕上がりを長く楽しみたい方、ダメージをしっかり補修したい方にとっては、一度使うと手放せなくなる品質ともいえるでしょう。

総合的に見て、プロマスターカラーケアはカラー後の髪を本格的にケアしつつ、その効果を長期間維持させるサポートに優れたシリーズだといえます。

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