シュワルツコフのファイバープレックス ストレートは優秀な縮毛矯正剤ですが、どんな特徴のある商品なのでしょうか?
また、優秀なアイテムといっても使うシーンを間違えると効果を発揮できないどころか、施術に失敗してしまうこともあります。
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートは、どんな商品でどんな特徴、メリット・デメリットがあるのでしょうか?
とくに薬剤の選定方法など、施術のポイントは気になるのではないでしょうか?
そこで今回は、シュワルツコフのファイバープレックス ストレートの特徴や使い方、メリット・デメリットまでまとめて解説します。
【伸ばす+保護・強化】シュワルツコフのファイバープレックス ストレートとは?
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートについてくわしく説明します。
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートとは?
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートは、ファイバーボンドテクノロジーとトリプルオイルテクノロジーを兼ねそろえたアイテムです。
この2つのテクノロジーによって、くせをしっかり伸ばしながら髪を保護・強化できます。
また、根元はふわっと、毛先は柔らかに仕上げつつ、髪本来のコシのあるしなやかな髪に導いてくれます。
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートで施術をした場合、従来品と比べると髪内部の空洞化が少なくなるのも特徴です。
しっかりと毛髪内部が保護されていることからも分かるように、髪を保護する効果に優れています。
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートのラインナップを紹介
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートのラインナップは次のとおりです。
- ストレートH1剤
- ストレートN1剤・2剤
- ストレートSH
- ストレートSH/H2剤
以上が主なラインナップです。
基本的にはストレートH・N・SHに分かれます。
2剤に関しては、SHとHが同じものです。
また、1剤と2剤のほかにリデューサーも販売されています。
Hが軟毛~普通毛、Nが軟毛、SHが普通毛~硬毛に使用する薬剤です。
それぞれ髪質によって使用する薬剤は違いますが、ファイバープレックス ストレートは強く表情のある髪を表現するモーションストレートを目指しています。
ふとした所作による柔らかさや揺らぎによる髪の表情を表現できる、美しくしなやかに動く柔軟性のある髪に仕上げられます。
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートのくわしい特徴を解説
ファイバープレックス ストレートの詳しい特徴を1剤、2剤ごとにご紹介します。
ファイバープレックス ストレート 1剤の特徴5つ
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートの1剤には主に次のような特徴があります。
- 過膨潤を抑制
- 均一な還元
- 柔軟化
- 熱と摩擦から保護
- 毛髪内部を補正
まず、ファイバープレックス ストレートの1剤は塩基性アミノ酸によって、ダメージ部などの過度な膨潤をおさえてくれる特徴があります。
これにより、毛髪への負担を軽減できます。
2つ目の特徴が均一な還元です。
髪の内部には、親水部の多いオルソコルテックスと疎水部の多いパラコルテックスがあります。
くせ毛の場合、オルソコルテックスとパラコルテックスが不均一に存在しているのが特徴です。
ファイバープレックス ストレートは、基本的に疎水部に馴染みにくい還元剤を浸透しやすくすることで毛髪全体を均一に還元することができます。
この特徴により、くせ毛をしっかりと伸ばすことが可能です。
3つ目の特徴が柔軟性。
ファイバープレックスに使用されているソフトニングオイルが、毛髪内部の隅々まで浸透することで毛髪に柔軟性を与えて柔らかに保てます。
4つ目の特徴が熱と摩擦から保護してくれる効果です。
滑りが良くて高温で劣化しにくいプロテクトオイルが配合されているため、アイロンによる熱や摩擦から髪を守ってくれます。
最後の特徴が毛髪内部を補正してくれる効果です。
塩基性アミノ酸の作用によって毛髪内部を補正し、ジカルボン酸が定着する部分を増やすことでボンドプロテクションの準備をします。
ファイバープレックス ストレート 2剤の特徴2つ
次は2剤の特徴です。
- 毛髪内部を保護
- 毛髪内部と表面を強化
まず、過酸化水素がS-S再結合を促しつつジカルボン酸がフィブリルに定着することで酸化ダメージから髪を保護してくれます。
また、1剤でジカルボン酸が定着する部分を増やして2剤でジカルボン酸を定着させることで毛髪を保護できます。
2剤では、毛髪内部を保護するだけでなく強化してくれるのも特徴です。
この強化は毛髪内部だけでなく表面にも効果が及びます。
ボンディング成分がイオン結合を構築することで、毛髪の強化につながります。
このとき、毛髪表面に皮膜を形成することで内部に浸透した成分を閉じ込められるのも特徴です。
これにより、指通りの良い髪へ導いてくれます。
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートはどんな効果がある?
ファイバープレックス ストレートを使用した場合、従来品と比べて毛髪内部の空洞化が少なくなります。
これにより、しっかり毛髪内部が保護されていることが分かります。
くせをしっかり伸ばしつつ髪を保護して強化する効果があるので、髪のダメージが気になるけどストレートヘアにしたいときにおすすめの商品です。
スペック解説!ファイバープレックス ストレートの還元値(還元剤濃度)・pH・アルカリ度
シュワルツコフのファイバープレックス ストレートの還元値・pH・アルカリ度などのスペックをくわしく説明します。
ファイバープレックス ストレートのそれぞれのpH・アルカリ度は?
ファイバープレックス ストレートのそれぞれのpHは次のとおりです。
- ファイバープレックス ストレート H:pH9.1付近
- ファイバープレックス ストレート N:pH8.5付近
- ファイバープレックス ストレート SH:pH9.1付近
次にアルカリ度は以下のとおりです。
- ファイバープレックス ストレート H:アルカリ度5.3付近
- ファイバープレックス ストレート N:アルカリ度2.3付近
ファイバープレックス ストレート SHのアルカリ度は調べても不明でした。
また、還元度も不明のようです。
ファイバープレックス ストレートの薬剤選定の目安を解説
ファイバープレックス ストレートの薬剤選定の目安は、髪質ごとに分かれます。
N1は軟毛、H1は軟毛~普通毛、SHは普通毛~硬毛です。
また、新生部の場合は普通毛でくせが強いならSH、くせが弱いならHがおすすめです。
軟化の場合はくせが強いならH、弱いならNを使いましょう。
既ストレート部はダメージレベルによって薬剤を選びます。
硬毛ならダメージレベルが1~2がN、3の場合はNとR(リデューサー)を2:1で、ダメージレベルが4ならRを使用します。
普通毛の場合ならダメージレベルが1ならN、2ならN:Rを2:1で、4ならRを使用しましょう。
軟毛の場合はダメージレベルが1ならN:Rを2:1で、2ならN:Rを1:1、3ならN:Rを1:3、4ならRを使いましょう。
毛髪のダメージレベルの診断の仕方を紹介
ダメージレベルはドライヘアとウェットヘアで診断します。
ドライヘアの診断は視診と触診で行いましょう。
視診では明度・ツヤを見ます。
既染部の1番明るい部分を見て、14レベル以上ならダメージ4、10~13レベルならダメージ3、7~9レベルならダメージ2、4~6レベルならダメージ1、3レベルならダメージ0です。
次にツヤは毛束を折り曲げた時の光の反射を見ます。
毛束を折り曲げた時にツヤが全くなくてパサついて激しく乾燥しているなら、ダメージレベル4です。
ツヤを感じずパサつきがあるならダメージ3です。
にぶいツヤはあっても部分的にパサつきを感じるなら、ダメージレベル2になります。
ツヤがあっても均一ではないならダメージ1、均一にツヤがあって天使の輪ができているならダメージレベル0です。
ドライヘアでの触診では、コーミングをしたときの引っ掛かりを見ます。
あら歯とみつ歯のコームを通したときに通らないなら、ダメージレベル4です。
通りにくいならダメージレベル3、あら歯は通るけどみつ歯だと引っかかるならダメージレベル2です。
コームが引っかかっても通るならダメージレベル1、スムーズに通るならダメージレベル0になります。
ウェットヘアでの診断も視診と触診で行いましょう。
視診では軽く水スプレーをしたときの吸い込み速度を見ます。
すぐに水分を吸収する場合はダメージレベル4、水分を吸収しやすいようならダメージレベル3です。
水分を若干給水しやすいならダメージレベル2、水分をはじくならダメージレベル1~0です。
触診は弾力性と強度で判断します。
弾力性を調べるときには、指に巻き付けた時の跳ね返りを見ましょう。
ウェット状態では軟化してベタベタしているなら、ダメージレベルは4です。
跳ね返りにくく手指に絡まるようならダメージレベルは3~2になります。
ゆっくりとはね返るならダメージレベル1、すぐにはね返るならダメージレベル0です。
ウェットヘアでの診断で触診は弾力性だけでなく、強度でも調べます。
弾力性は毛先10㎝くらいの伸びと戻りを見ましょう。
柔らかいゴムのように伸びて元に戻りにくいならダメージレベル4、硬いゴムのように伸びて元に戻るならダメージレベル3です。
革ひもを引っ張った時のように伸びて元に伸びるならダメージレベル2、ほとんど伸びないならダメージレベル1~0です。
以上が髪のダメージレベルの診断方法になります。
薬剤の選定の際に参考にしてみてください。
また、軟化チェックのための毛髪診断の際には、新生部と既ストレート部の2か所をチェックしましょう。
髪の毛を10本ほど毛束にしてウェット状態で取り出し、軟化していない時点での伸びる程度を確認しておいて軟化チェック時の基準にしましょう。
【ストレートパーマ・縮毛矯正】ファイバープレックス ストレートの使い方をご紹介
ファイバープレックス ストレートの使い方を紹介
ファイバープレックス ストレートの使い方の手順は?
ファイバープレックス ストレートの使い方の手順は次のとおりです。
- カウンセリング・毛髪診断
- 薬剤選定
- プレシャンプー
- 前処理
- 1剤塗布
- 放置
- 軟化チェック
- 中間水洗
- 中間ドライ
- アイロン
- 2剤塗布
- 放置
- プレーンリンス
- 後処理
- ドライ・仕上げ
以上が使い方の基本的な手順です。
まずはカウンセリングでパーマやカラーなどの施術履歴をお客様から聞きます。
その後、新生部と既ストレート部のくせの強さや髪質を、ダメージレベルをチェックします。
チェック内容やカウンセリングをもとに薬剤を選定しましょう。
プレシャンプーでは、優しくシャンプーをしてから十分にタオルドライします。
前処理して1剤を塗布したら、ダメージ度合いやくせの状態にあわせて5~15分程度自然放置します。
軟化チェックは少し早めの段階で行い、元の長さの1.5倍に伸びたらOKです。
ネープから流し初めて耳の後ろやヘムラインなどに洗い残しがないように注意しながら、中間水洗いしましょう。
髪の毛をこすらないようにタオルドライしたら、中間ドライします。
湿り気がなくなるまで乾かし、アイロン操作をしていきましょう。
アイロンをかけ終わったら、2剤を塗布します。
2剤は根元から毛先まで素早く均一に塗布するのが大切です。
5分自然放置し、プレーンリンスをした後に後処理をします。
最後にタオルドライをして仕上がりのスタイルにあわせてブローして完成です。
ファイバープレックス ストレートの手順で大切なポイントは?
ファイバープレックス ストレートの手順の中で大切なのが、髪の毛に過度な負担をかけないことです。
タオルドライの際に強くこすったり、薬剤を塗布するときに無理に引っ張ったりなど髪に負担がかかるようなことは避けましょう。
また、アイロンをかける時には同じ箇所で2秒以内にするのも大切です。
ファイバープレックス ストレート リデューサーとは?どんな効果がある?使い方をご紹介
ファイバープレックス ストレート リデューサーの効果や使い方についてくわしく説明します。
ファイバープレックス ストレート リデューサーってどんなアイテム?
ファイバープレックス ストレートのリデューサーは、既ストレート部専用の減力剤です。
1剤との重ね付けによってアルカリを下げ、既ストレート部やダメージ部などの過度な膨潤をおさえてくれます。
また、1剤の還元力をやわらげて髪を保護してくれます。
ファイバープレックス ストレート リデューサーの効果は?
リデューサーの効果は、1剤の還元力をやわらげて髪を保護したりアルカリを下げて過度な膨潤をおさえてくれることです。
そのほかにも、保湿力の高いアルガンオイルが配合されているので、毛髪内部に浸透されると髪を柔らかく保てます。
ファイバープレックス ストレート リデューサーの使い方を紹介
ファイバープレックス ストレート リデューサーは前処理の際に使用します。
すでに紹介した、薬剤選定の目安をもとに、既ストレート部に塗布しましょう。
基本的にダメージレベル4なら硬毛から軟毛までリデューサーを塗布します。
ダメージレベル3だと硬毛ならN:R(リデューサー)を2:1に、普通毛ならN:Rを1:1に、軟毛ならN:Rを1:3にしてください。
ダメージレベル2だと普通毛ならN:Rを2:1、軟毛ならN:Rを1:1です。
ダメージレベル1なら軟毛でN:Rを2:1で使用します。
ファイバープレックス ストレートのメリット・デメリットをそれぞれ解説!
ファイバープレックス ストレートのメリット・デメリットをそれぞれくわしく解説します。
ファイバープレックス ストレートのメリットは?
ファイバープレックス ストレートのメリットで大きいのが、髪を保護して強化しながらくせをしっかり伸ばせることです。
扱いやすくてまとまりのある綺麗なストレートヘアにできるだけでなく、自然で柔らかな髪に導いてくれます。
髪の揺らぎによる表情の変化に着目して開発されているため、柔軟性のあるナチュラルなストレートはにできるのがポイントです。
また、ナチュラルなストレートヘアにできるため様々なヘアデザインを楽しめるのもポイントです。
根元はふんわりしていて、毛先まで柔らかいストレートヘアにしたいときにおすすめの商品になります。
ファイバープレックス ストレートのデメリットは?
ファイバープレックス ストレートのデメリットはとくにありませんが、仕上げたいスタイルによっては使用する際に注意しましょう。
基本的に縮毛矯正に使用する薬剤は商品ごとに仕上がりが変わってきます。
ファイバープレックス ストレートはナチュラルで柔らかな仕上がりのため、ピンとまっすぐなストレートヘアにしたいときには向いていないこともあります。
ただし、しっとりサラサラな髪にできてダメージも少ないので、傷んだ髪をストレートヘアにしたいときには向いています。
ファイバープレックス ストレートの口コミを紹介
ファイバープレックス ストレートの口コミをビューティガレージで見てみると、あまりまだ書き込みはありませんでした。
ストレートHの口コミは1件で、仕上がりがすごく良くてしっとりサラサラになったとのことです。
Nの口コミを見てみると、縮毛矯正のパキッとした感じがあまりなくて柔らかな仕上がりになるとのことでした。
また、中にはもう少し伸びがあったら塗布しやすいと思ったと言う人もいたので参考にしてみてください。
SHもパキッとした仕上がりではなく、柔らかさのあるストレートになるとのことで好評でした。
最後に
いかがでしたか?
今回はシュワルツコフのファイバープレックス ストレートについてご紹介しました。
こんな情報欲しい!などありましたら、Distinct公式LINEまでご連絡ください!
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