白髪が気になり始めたお客様にも、おしゃれで透明感のある髪色を提供したい——そんな美容師の方におすすめなのが、ナプラのN.(エヌドット)カラーです。
本記事では、N.カラーの白髪染め対応に焦点を当て、他の薬剤との違いや実際の染まり具合、色持ちを左右するシャンプーの選び方まで、現場で役立つ情報をどこよりも詳しく解説します。
カウンセリングや薬剤選定に迷ったときの参考として、ぜひ最後までご覧ください。
N.カラーとは?白髪染め対応の特徴

N.カラー(エヌドットカラー)は、ナプラ社が展開するプロ向けヘアカラー剤ブランドです。
自然由来成分配合のオーガニック系カラーでありながら、高発色・高彩度のカラーリングを実現します。
独自の3ステップ「ティントロックシステム」により染料を髪内部にしっかり浸透・定着させ、洗髪時に流出しにくく紫外線の影響も受けにくい高い色持ちを可能にしています。
さらに6種のオーガニックハーブエキスやシアバターなど天然由来成分を配合し、髪と頭皮への負担を軽減しながらツヤのある仕上がりを実現します。
カラー施術中のアンモニア臭も5種類の和草エキスによるボタニカルリフレッシャー効果で抑えられており、フルーツやローズの香りで不快感を軽減してくれるのも特徴です。
プロ用ラインとしてファッションカラー「ルフレカラー」(全71色の高彩度カラー)と、白髪対応の「グレイファッション」(6色相・全27色)などがあり、白髪もしっかり染め上げることができます。この他にも刺激の少ない酸性カラーのN.アシッドカラー(ヘアマニキュア)や、短時間で染められるN.クイックカラーなど、施術ニーズに応じたバリエーションが揃っています。
N.カラーのメリット・デメリット
メリット

N.カラーには様々な利点があり、美容師・お客様双方に嬉しい特徴があります。
まず高発色なのに色持ちが良い点です。
前述のティントロックシステムにより染料が髪に深く定着して色落ちしにくく、紫外線による退色も抑えられています。
その結果、ブリーチなしでもアッシュやグレージュなど透明感のあるトレンドカラーが持続しやすくなっています。
次にダメージを抑え手触りが良い点もメリットです。
N.カラーはシアバターやハーブエキス配合でカラーによるパサつきやきしみを軽減し、染めた後も指通り滑らかな仕上がりになります。
さらに施術中のニオイが少ないことも特徴で、ツンとする刺激臭を和らげ快適にカラーできるよう工夫されています。
最後に、色のラインナップが豊富で白髪染め用でもおしゃれな色味を楽しめる点もメリットです。
グレイファッションラインにはナチュラル系からアッシュ系まで幅広い色調が揃い、白髪世代でも明るめのトーンやニュアンスカラーを諦めずに済みます。
デメリット

N.カラーにも留意すべき点があります。
価格面では通常のカラー剤よりサロン施術料が高めに設定される傾向があり、コスト意識の強いお客様には事前説明が必要です。
また取り扱い店舗の限定もデメリットです。
全ての美容室で扱っているわけではないため、導入していないサロンでは施術できません。
技術面では、白髪染めとしての明るさに上限がある点に注意が必要です。
N.カラーの白髪対応ラインで表現できる明度は最大で9トーン程度であり、一般的な白髪染めの明るさ上限(8トーン前後)よりやや高いものの、それ以上の超高明度では十分な白髪のカバーが難しくなります。
希望色が明るすぎる場合、白髪部分が十分染まらず早期にキラキラ光って目立ってしまう恐れがあります。
このため理想の明るさと白髪カバー力のバランスを取る配合調整が必要です。
また、N.カラーは基本的にプロ専用品のため、自宅でのセルフカラーには適しません。
その点ではお客様が気軽に自分で染め直せないという側面もあります。
以上のように、メリットを最大限活かしつつデメリットを補う運用が大切です。
メリット | デメリット |
---|---|
高発色&高い色持ち | 導入サロンが限定的 |
天然成分で低ダメージ | 明度に上限(9トーン) |
嫌なニオイが少ない | セルフカラーには不向き |
色落ちの仕組みとN.カラーの対策

ヘアカラーの色落ちは、主にシャンプーなどによる洗浄や紫外線照射によって染料が髪から流出・分解されることで起こります。
染毛直後の髪はキューティクルが開いており、染料が徐々に流出しやすい状態です(開いたキューティクルが完全に閉じるまで約3日間かかるとされています。
特に白髪染めの場合、明るい色で染めた白髪部分は染料量が少ないため抜けやすく、早期に白髪特有のキラキラ現象(白髪が光を反射して目立つ状態)が起こりがちです。
明るすぎる色を選ぶと白髪への染着力が弱く、色落ちが早まってしまうので注意が必要です。
N.カラーはその対策として開発されたティントロックポリマー等の技術により、染料分子を髪内部に閉じ込め退色を抑制しています。
例えばナプラ独自のポリマーがキューティクルをコート・密閉して染料の流出を防ぐため、洗髪を繰り返しても色もちが格段に良くなっています。
また大豆PPT(加水分解ダイズタンパク)やフェザーケラチンによってカラー施術で生じるダメージホールを補修しながら染料を定着させているため、髪内部からの退色を防ぐ効果も高いです。
結果としてN.カラーは「高発色でも色落ちしにくい」仕組みを実現しており、鮮やかな色味が長持ちしやすいのが特長です。
もっとも時間の経過とともに多少の褪色は避けられないため、後述するシャンプー選びやホームケアによって色落ちを緩やかにする工夫が重要になります。
白髪におすすめのN.カラー色選び

白髪をしっかりカバーしたい場合
白髪をしっかりカバーしつつ希望色を出すには、N.カラーの〈グレイ〉ラインを上手く活用することがポイントです。
グレイはナチュラルブラウンをベースとした白髪染め対応色で、6つの色相カテゴリーに分かれ計27色ものバリエーションがあります。
例えば白髪率が高いお客様には基本となるナチュラル系(NB)やブラウン系を中心に選定し、必要に応じて赤みを抑えたアッシュ系やマット系のニュアンスカラー(例:スモークブラウン、オリーブブラウン等)をミックスしておしゃれ感を出すことができます。
白髪の割合が少なめの場合
白髪の割合が少なめ(いわゆるファーストグレイ世代)の場合は、比較的明るめのグレイファッションカラーを単品で使い白髪と黒髪を同時に染めることも可能です。
このとき白髪が5~20%程度であれば、8~9トーンの明るめカラーでも馴染みやすくなります。
ただし白髪を確実に隠蔽したい場合は明度を抑えめにするのが鉄則です。
N.カラーの白髪染め対応色で最も明るい設定は9トーンですが、髪質によっては9トーンでも染まりきらない白髪もあります。
硬毛で染まりにくい白髪の場合
硬毛で染まりにくい白髪の場合は7~8トーン程度まで暗くするか、ナチュラルブラウン系をミックスして染着力を高めると良いでしょう。
具体的には、ファッションカラー単品でなく必ず白髪染め用の自然色を混合することです。
白髪染めの基本配合として、白髪カバーには目標色+同レベルのナチュラルブラウン(N系)を半々で調合すると安定した染まりになります。
N.カラーの場合、グレイファッションライン自体に最初からおしゃれな色味とカバー力を両立した設計の色が多いため、改めてN系を混ぜなくても単品で対応できる色もありますが、白髪量や求める彩度に応じて配合比を調整してください。
明るさ重視でファッションカラーを使いたい場合
明るさ重視でファッションカラーを使いたい場合は、根元だけ白髪染めでしっかり染め、毛先は明るいファッションカラーで染め分ける手法もあります(この場合、毛先の白髪は薄付きになるため褪色とともに再び光って目立つ可能性がある点に留意)。
いずれにせよ、白髪の割合・髪質・希望色に合わせてラインナップから最適な色を選ぶことが仕上がり満足度を高めるポイントです。
N.カラーは豊富な色展開があるので、「白髪をしっかり染めたいけれど暗く沈みすぎるのも嫌」という大人世代のニーズにも柔軟に応えられるでしょう。
白髪への染まり具合と補助技術

N.カラーの白髪染めとしての染まり具合は、適切に使えば白髪をほぼ100%カバーすることが可能です。
グレイファッションラインの色で染めれば、白髪の一本一本までしっかり染料が入ります。
実際の施術レビューでも「白髪にもちゃんと色が入ってよかった」との声が多く、染め上がりのムラや白浮きが少ないことが評価されています。
特にN.カラーは染料の浸透力が高いため、根元から毛先まで均一に発色しやすく、白髪が多い方でも毛先まできれいに染め上がります。
また、髪への優しさも仕上がりに影響します。
N.カラーは低アルカリ処方で刺激が少なく保湿成分も豊富なため、白髪染めを繰り返していてダメージが蓄積した髪でもパサつきにくく艶やかに仕上がります。
これにより「白髪染め=髪が傷む・ゴワつく」というイメージを覆す仕上がり品質が得られるのも特徴です。
染まりやすさの点では、放置時間や薬剤選定によってカバー力を調整できる柔軟性もあります。
通常の白髪染めでは20〜30分の放置が標準ですが、ナプラのN.クイックカラーを併用すれば最短10分で白髪を染めることも可能です。
クイックカラーは使用できる?
クイックカラーは時短対応の専用ラインで、グレイカラーとミックスして使うことで忙しいお客様にも対応しやすくなっています。
短時間でもしっかり染まる処方なので、リタッチ施術の回転率を上げたいサロンには有効でしょう。
ただし通常ラインに比べ染料の浸透時間が短いため、髪質によっては十分発色しきらないケースもあります。
その場合は無理に時短しようとせず規定時間おくことが確実です。
N.アシッドカラーは使用できる?
もう一つのアプローチとして、N.アシッドカラー(酸性ヘアマニキュア)で白髪をぼかす方法もあります。
酸性カラーはキューティクルを開かず髪表面に染料を吸着させるもので、白髪にも色味を乗せやすいのが特徴です。
N.アシッドカラーはアルカリや過酸化水素を使わないためダメージがほぼゼロで、染めるたび髪に艶が出ます。
ただし髪表面に付着しているだけなのでシャンプーのたびに色落ちし、白髪そのものを完全に隠すことはできません。
したがって、白髪をしっかり「隠す」目的ならN.カラー(酸化染毛剤)での施術が基本となります。
総じて、N.カラーは従来の白髪染めに比べて明るさと染まりの両立に優れており、白髪の量に関わらず美しい髪色を楽しめるクオリティを備えていると言えるでしょう。
白髪はほぼ100%カバー可能。
リタッチにはN.クイックカラー、白髪ぼかしにはN.アシッドカラーも有効。
色持ちを良くするシャンプー選びのコツ

カラーの色持ちを左右するシャンプー選びは非常に重要です。
色落ちを防ぐには、洗浄力がマイルドで髪・頭皮に優しい成分のシャンプーを使うようにします。
反対に避けたいのはアルカリ性が強く洗浄力の高いシャンプーです。
例えば石けん系の洗浄成分(脂肪酸Na/Kなど)はアルカリ性のため髪のキューティクルを開き、毎回の洗髪で染料を流出させてしまうのでカラーの落ちを最も早めてしまいます。
同様にラウリル硫酸Naやラウレス硫酸Naなど硫酸系サーファクタントも洗浄力が非常に強く、カラー直後には不向きです。
市販シャンプーでは高級アルコール系(硫酸系)のものが多いため、成分表示を確認してこれらが上位にある製品は避けましょう。
代わりにアミノ酸系やベタイン系と呼ばれる低刺激の洗浄成分が主体のシャンプーがおすすめです。
アミノ酸系洗浄成分(例:ココイルグルタミン酸、ラウロイルメチルアラニンNaなど)は弱酸性で洗浄力がマイルドなため、カラーした髪を優しく洗い上げることができます。
さらに、シャンプーのpH値も弱酸性〜中性のものが望ましいです。
弱酸性のシャンプーは髪のpHバランスを整え、キューティクルを引き締めて染料の流出を抑えてくれます。
最近ではカラー専用のシャンプーに染料流出防止ポリマー(カチオンポリマー)が配合されている製品も多く、洗髪しながら染料を髪に引き留める効果があります。
例えばナプラのカラーケアシャンプーにはティントロックポリマーが含まれており、洗浄と同時にカラー成分の流出を抑制する処方になっています。
このように、「低刺激・弱酸性・保護成分配合」のシャンプーを選ぶことで、カラーの色持ちを格段に良くすることが可能です。
シャンプー以外の留意点
シャンプー以外の留意点としては、カラー後48~72時間ほどは特に注意してケアすることです。
前述の通りカラー直後はキューティクルが完全には閉じていないため、染後1~2日はできればシャンプーを控えるか、お湯ですすぐ程度に留めると理想的です(難しい場合は低刺激シャンプーをよく泡立てて手早く洗うようにしましょう)。
また洗髪時の湯温も重要です。
熱すぎるお湯はキューティクルを開かせてしまうため、ぬるめ(約38℃以下)のお湯で優しく洗うと退色を防げます。
シャンプー後はカラー用トリートメントやコンディショナーで髪をコーティングし、保湿成分を補給しておくと色落ち防止に効果的です。
日常生活では紫外線対策も心がけましょう。
特にアッシュ系やレッド系など染料がデリケートな色ほどUVによる分解で褪色しやすいので、外出時は帽子を被る、UVカットスプレーを使うなどして髪を守るようお客様にもアドバイスしてください。
さらに、プールや海水に入るとカラーが抜けやすくなるため、事前にオイルを塗布したり早めにシャワーで塩素を洗い流す対応も有効です。
このような総合的なケアと適切なシャンプー選びによって、せっかく染めたヘアカラーを長く美しく維持できるでしょう。
避けるべき成分とオススメ成分まとめ
下記の成分は避けると◎:
- 石けん系(脂肪酸Na/K)
- 硫酸系(ラウリル硫酸Naなど)
おすすめ成分:
- アミノ酸系(ココイルグルタミン酸など)
- 弱酸性・pHバランス良好
- カチオンポリマー配合(色流出防止)
おすすめシャンプー製品一覧
カラーの色持ちをサポートするシャンプーとして、ここでは具体的な製品をいくつかご紹介します。
サロン品質のカラーケア製品を活用することで、ご自宅でのホームケアでも白髪染めの色持ちが格段に向上します。
ナプラ N. カラーシャンプー シリーズ
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N.カラーと同ブランドのホームケア用シャンプー。
パープル(Pu)・シルバー(Si)・ピンク(Pi)・ベージュ(Be)・ブラック(Bk)の5色展開で、染めた髪色に合わせて選べます。
例えば〈パープル〉は黄ばみを抑えてアッシュ系・寒色系の色落ちを穏やかにし、〈ピンク〉は赤系カラーの褪色を防いで鮮やかな色味をキープします。
中でも〈ブラック〉は「白髪をほんのりグレイッシュにしたい方や白髪の浮きが気になる方」におすすめのタイプで、暗めのアッシュ・グレー系の色味を重く沈ませずクリアに保つ処方です。
ブラックシャンプーは白髪に薄く色素を入れて目立ちにくくしてくれるので、白髪染めの合間に生えてきた白髪のカバーにも有効です。
これらN.カラーシャンプーには先述のティントロックポリマーが配合されており、洗うたびに染料の流出を抑えてサロンカラーを長持ちさせてくれます。
弱酸性・シリコンフリー処方で髪に優しく、香りもほのかなウッディ調で使いやすいと評判です。カラーシャンプーとペアで使えるトリートメントも各色展開されているため、セットでの使用がおすすめです。
ミルボン Aujua 「カラーケア」シリーズ

国内大手ミルボンの高級ヘアケアラインAujua(オージュア)のカラーケアシリーズです。
「フィルメロウ」など髪質・仕上がりに応じたサブラインがあり、いずれもカラーの色持ちを高めつつダメージケアできる処方になっています。
洗浄成分はアミノ酸系主体でマイルド、褪色の原因となる残留アルカリを中和する成分や抗酸化成分を配合し、サロンカラーの美しさを長持ちさせます。
白髪染め後のエイジング毛特有のパサつきも抑えられるため、カラーと同時にエイジングケアもしたいお客様に最適です。
アヴェダ コントロール シャンプー

オーガニック系ブランドAVEDAのカラー保持シャンプー。
94%自然由来成分から成り、ココナッツとヤシ由来の洗浄成分がカラーした髪を保護し、髪色の美しさをキープしながら穏やかに洗い上げます。
動物実験を行わず、動物由来の成分を配合していないのもポイント。
市販のカラーケアシャンプー(例:カラタスや利尻シャンプー)

サロン専売品以外にも市販で手に入るカラーケア用シャンプーがあります。
例えば「CALATAS(カラタス)」はパープルやピンクなどカラーバリエーション豊富な色素入りシャンプーで、ブリーチ毛や白髪染めした髪の褪色防止に若者から支持されています。
また、白髪用カラートリートメントで有名な「利尻カラーシャンプー」は、白髪に毎回少しずつ色素を補充しながら洗える製品で、染めた白髪が落ちてキラキラ光るのを抑えるのに役立ちます。
市販品を選ぶ際もサルフェートフリー(硫酸系成分無添加)やアミノ酸系と記載されたものを基準に選ぶと良いでしょう。
以上のように、多種多様なカラーケアシャンプーがありますが、大切なのはお客様の髪色や髪質、ライフスタイルに合った製品を選ぶことです。
サロンで施術後に最適なホームケア用品を提案し、使い方まで丁寧に説明することで、カラーの美しさを次回来店まで維持していただくことができます。
製品名 | 特徴 |
---|---|
N. カラーシャンプー | 染料入り・色に合わせて選択可 |
ミルボン Aujua | サロン品質のダメージ補修+色持ち |
アヴェダ カラーコンサーブ | 自然由来成分で髪と環境に優しい |
カラタス/利尻 | 市販で入手可、補色・白髪カバーに◎ |
美容師が伝えるべきホームケアと来店タイミング

白髪染め後のアドバイスは美容師にとって欠かせないサービスの一部です。
施術後のアフターカウンセリングでは、まずカラーの特徴とお客様の髪の状態をお伝えし、色持ちを良くするためのホームケア方法を案内しましょう。
一例として、「本日使用したN.カラーは色持ちが良い処方ですが、さらに長持ちさせるには○○のシャンプーがおすすめです」といった形で具体的な製品とケア方法を紹介します。
前述の通りシャンプー選びは重要なので、可能であればサロン販売用のカラーケアシャンプーをセット提案し、その場で購入いただけると確実です。
実際に手に取って香りやテクスチャーを確認してもらい、使用頻度(「毎日お使いください」「週に2~3回、普通のシャンプーと交互に使うと効果的です」など)や使い方(「泡立ててから3分ほど置いて流すと色素が浸透します」等)を具体的に説明します。
また、次回来店の目安についても触れておきます。
白髪染めの場合、根元の白髪が伸びてきて目立つまでの期間を考慮し、一般的には4~6週間程度でのリタッチを勧めると良いでしょう。
特に明るめカラーの場合は伸びた部分とのコントラストが強く出やすいため、早めのケアが必要です。
その際、「次回は根元をN.クイックカラーで手早く染め直しましょう」といった具合に具体的なメニュー提案を添えると、お客様もスケジュールを立てやすくなります。
加えて、季節や髪の変化に応じたアドバイスも有効です。
夏場であれば「紫外線ダメージに気をつけましょう」、冬場で乾燥が気になる時期なら「保湿効果の高いヘアマスクを併用しましょう」など、時期に合わせたホームケアのポイントを伝えるとプロらしさが伝わります。
さらに、施術後の注意事項も忘れずに。
例えば「48時間はできればシャンプーを控えてください」「当日は激しい運動やサウナは避けてください(発汗や皮脂で染めたての色が落ちやすくなる可能性があるため)」といったアドバイスをします。
パッチテストの重要性についても触れておくと安心です。
ナプラのN.カラーは低刺激ですが、アレルギーリスクがゼロではないため、初めて染める方や敏感肌の方には事前の皮膚テストを推奨したことを伝えておきましょう。
最後に、お客様とのコミュニケーションを円滑にするため、質問や不安がないか確認します。
白髪染めに関してよくある疑問(「次はどのくらい明るくできますか?」「色落ちしてきたら市販のカラートリートメントを使ってもいいですか?」等)に丁寧に答え、必要ならメモを書いて渡すなどしてサポートします。
例えば、「市販の○○トリートメントは併用OKですが、できれば当店おすすめの○○の方が相性が良いですよ」など具体的に案内すると信頼感が高まります。
こうしたアフターカウンセリングによって、お客様は自宅でも適切にケアでき、美容師側も施術結果を長く保てることで次回来店時に綺麗な状態からカラーの提案がしやすくなります。
まとめ

以上、N.カラーを使った白髪染めの特徴、メリット・デメリットから、色落ちの仕組み、シャンプーによる色持ちケア、そして美容室でのアドバイス方法まで詳しく解説しました。
プロの視点から適切な薬剤選定とホームケア指導を行うことで、白髪世代のお客様にもおしゃれで快適なヘアカラーを提供できるでしょう。
ぜひ本記事の情報をサロンワークに役立てていただき、N.カラーの持つポテンシャルを最大限に活かした白髪染め施術にお役立てください。