美容師必見!資生堂アルティストのカラーチャート完全ガイド|色味・特徴・使い分けを徹底解説

資生堂プロフェッショナルのヘアカラーシリーズ「アルティスト(ULTIST)」は、今や多くのサロンで注目されているカラー剤のひとつです。
その美しい発色やダメージレス処方に魅力を感じ、導入を検討している美容師の方も多いのではないでしょうか。

しかし、色味の選び方や各ラインの違い、実際のサロンワークでの使い勝手など、公式サイトだけではわかりにくい部分もあります。
本記事では、アルティストのカラーチャートを徹底的に解説し、現場で役立つ実用的な情報を美容師目線でまとめました。

人気色やトレンドカラー、髪質別のおすすめ使用法、他ブランドとの違いまで網羅しており、導入後の参考資料としても活用いただけます。
他の記事にはない濃い内容で、プロフェッショナルとしてのカラーデザインにぜひお役立てください。

アルティストとは何か

出典:資生堂プロフェッショナル公式サイト

アルティストは資生堂プロフェッショナルが2021年に発売した美容室専用のプレミアムヘアカラー剤です。
日本人を含むアジア人の髪の芯に着目し、最新の「カラーインコアテクノロジー」によってダメージを抑えながら髪の芯から美しい発色を実現します。

ヘアカラーを繰り返しても色持ちとツヤが持続し、毎回サロン帰りのような美しい髪色を楽しめるのが特長です。
商品名「ULTIST(アルティスト)」は「Ultimate color for stylist」の意味が込められており、美容師のための究極のヘアカラーを目指して開発されました。

「カラーインコアテクノロジー」とは、資生堂独自の3つの新技術(スムースケア、マイクロオイルイン、ラスティングプロテクションベール)の総称です。
2025年5月にはリニューアル発売も予定されており、さらなる進化が期待されています。

カラーチャートの色分類

出典:資生堂プロフェッショナル公式サイト

アルティストのカラーチャートは、明るい高明度から暗い低明度まで幅広いトーンを揃えた全52色・10色相のラインナップです。
基本色として黒髪の赤み・黄みを抑える10種の色相(計47色)があり、さらに組み合わせて使える高彩度の「ピュアシェード」5色が用意されています。

カラーチャート上では、縦軸にトーンレベル(明度、レベル3~13)を配置し、横軸に色相ラインを配置しています。
例えばレベル13は一番明るいブリーチ並みの明度、レベル3は黒に近い深い色です。
各色相ごとに明度違いのバリエーションが揃い、希望の明るさと色味を組み合わせて選ぶことができます。

アルティストではニュートラルグレーベース(無彩色の灰色)を全色の土台に採用しており、これにより髪のアンダートーンを強力に補正してクリアな発色と均一な仕上がりを実現しています。
そのため褪色してきても下地の赤み・黄みが目立ちにくく、色落ちの過程まで計算されたカラー設計になっています。

各ラインの特徴と対応色

アルティストのカラーラインは、それぞれアルファベットの略号で表記される色相グループに分かれます。
以下に各ラインの特徴と色味イメージをまとめます。

カカオブラウン(CB)は深みのある上品なチョコレートブラウンです。
柔らかい暖色寄りで肌馴染みが良く、ベージュ系のベースにも使いやすいです。
トープグレージュ(TG)は白いヴェールのような柔らかさがあり、抜け感と透明感を演出します。
チャコールグレー(CG)は赤みやオレンジを抑えるアッシュグレーで、上品さと軽やかさを両立します。
ベイリーフグリーン(BG)はオリーブ系のやさしい緑色で、マットな透明感が特徴です。
インディゴブルー(IB)は深い青で赤味をしっかり打ち消し、クールな印象に仕上がります。
アイリスバイオレット(IV)は紫系で黄みやオレンジを補正し、柔らかくフェミニンな仕上がりです。
モーブピンク(MP)は落ち着いたくすみピンクで、上品かつモードな印象です。
アースベージュ(EBeは黄みや赤みに触れすぎないニュートラルなベージュです。
シアーパール(SP)はブルーとバイオレットのニュアンスを持つ透明感溢れるカラーです。
パッションオレンジ(PO)はリッチなオレンジにほんのりピンクみを織り交ぜた、大胆でビビットなカラーです。
ピュアシェードは高彩度の原色系で、彩度調整や単色ビビッドにも活用可能です。

髪質・目的別のおすすめ使用法

白髪ぼかしにはアルティストの淡い色づきが最適です。
白髪を隠すというより馴染ませて、ナチュラルに仕上げたい方に好評です。

ブリーチ毛にも使いやすく、テクスチャーが柔らかいため均一に塗布できます。
高明度カラーで透明感を出したいときに最適です。

黒髪を明るくしたいときでも赤味を抑えた発色が可能で、寒色系がきれいに出ます。
質感と色持ちも高評価で、専用トリートメントと併用すればより効果的です。

人気色・トレンドカラー

近年のトレンドは透明感のある寒色やホワイティッシュなカラーです。
特にチャコールグレー、カカオブラウン、トープグレージュは定番人気です。
モーブピンクやアイリスバイオレットなどのくすみ系カラーも注目度が高まっています。

また、新色のクリーミーピーチやサンドベージュは柔らかい淡色でトレンドにマッチします。
ブリーチベースに乗せることでホワイティなカラー提案が可能です。

他ブランドとの違い

低アルカリ処方でダメージを抑えつつ、高い発色と色持ちを実現しているのがアルティストの特徴。
資生堂の研究によるアンダートーン補正技術により、単色でも理想の色味が出しやすいです。
他社製品では混色が必要な場合でも、アルティストはチャート通りの仕上がりが実現しやすく、再現性が高いと評判です。

美容師からの評価やサロンワークでの実用性

現場の美容師からは塗りやすくムラになりにくい点で高評価を得ています。
仕上がりは狙い通りのくすみや透明感が出やすく、チャート通りに発色します。
サロンの差別化にもつながるプレミアムなヘアカラーとして導入する価値ありです。
施術中の香りや手触りも好評で、リピーター獲得にもつながっています。

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