クオルシア カラーチャート徹底解説:人気カラーの特徴・使い方と色持ちのポイント

サロン専売ブランドFIOLEのヘアカラー剤「クオルシア」は、高彩度でありながら透明感と柔らかさを両立したカラーが魅力です​。
黒髪などのブリーチなしの髪でも発色しやすく、明るい髪には光をまとったようなツヤ感を与えます​。
ビビッドな原色系からベーシックなナチュラルカラーまで幅広い色味をラインナップしており、カラーチャートを活用すれば理想の色を自由に表現できます。

本記事では、美容師向けにクオルシア カラーチャートの中でも人気のピンクパール・シルバー・サンドベージュ・ピンク・ベージュに注目し、それぞれの色味の特徴や仕上がりの違い、ブリーチ回数や下地の影響、カラーシャンプーでの色持ちケアについて詳しく解説します。
プロならではの配色テクニックやカラーチャートの実践的な使い方も交え、現場で役立つ情報をお届けします。

ピンクパール: 青みを含んだ柔らかなピンクパープル

ピンクパールは青みを含んだくすみピンク系のカラーで、甘さの中にクールさを持つ絶妙な色味が特徴です​。
単色で透明感のあるピンクパープルに仕上がり、ブリーチ1回以上で明るめの下地に使用すると、柔らかく上品なピンクの発色を楽しめます。

ブリーチなしの地毛に使うとほのかに赤みを帯びたブラウンニュアンスとなり、暗髪にさりげない変化を加えたい時にも便利です。
補色調整にも優秀で、他の寒色・暖色カラーに約1〜2割混ぜると、色に奥行きやまろやかさをプラスできます。

色落ちはベースが明るいほど薄いピンクベージュ系に抜けていき、褪色過程もくすまず綺麗です。
ピンクパールで染めた髪は、退色を穏やかにするためピンク系のカラーシャンプーで優しくケアすると良いでしょう。

シルバー: 透明感際立つクールグレーカラー

シルバーは髪に透明感を与えるクール系のグレーカラーです。
クオルシアのシルバーは複数の明度レベルが用意されており、暗めのスモーキーグレーからハイトーンのシルバーホワイトまで幅広く調整できます。

発色には高明度の下地が不可欠で、理想的にはブリーチ2回以上で黄ばみをしっかり除去しておくことが望ましいです。
ベースに黄色味が残っていると緑がかったグレーになる恐れがあるため注意します。

色落ちは徐々に淡いブロンドへ移行し、透明感を保ったまま退色しやすい傾向です​。
維持には紫シャンプーやアッシュシャンプーで黄ばみを抑えつつ、過度な使用で青紫が強く入りすぎないよう調整しましょう。

サンドベージュ: 赤みを抑えたまろやかベージュ

サンドベージュは砂のように穏やかな色調のベージュで、赤味やオレンジ味を抑えたニュートラルな色味が特徴です。
ブリーチ1回程度の明るいベースでも黄ばみを抑えつつ柔らかなベージュブロンドに染め上げることができます。

従来のベージュよりややくすみ感があり落ち着いた印象になるため、大人っぽいハイトーンやオフィスでも浮かない上品カラーとして人気です。
ベースが明るいほど透明感が増し、サンドベージュ13を使えばほぼ白に近いペールベージュも表現できます。

逆に暗めの髪には5〜7レベルを用いれば、トーンダウンしつつ柔らかなブラウンベージュになります。
色落ち後も極端に赤味に戻らず、穏やかなライトブラウン系へフェードしやすいです。
褪色が進んで黄味が出てきた場合は、紫シャンプーで軽く補正すると良いでしょう。

ピンク: 鮮やかに発色するビビッドピンク

ピンクは一度でしっかり発色する高彩度なビビッドピンクカラーです。
クオルシアのピンク(レベル6)はやや紫味を帯びたピンクで、ブリーチ毛には鮮やかなチェリーピンク〜マゼンタ系の色味が入ります。

ブリーチ1回でオレンジ味を残したベースでも発色しますが、その場合はコーラル寄りの温かみあるピンクになりやすいため、黄味を飛ばすために紫系を少量補うなど配合で調整すると仕上がりが安定します。
理想的には黄色味を抑えた明るいブリーチベースにピンクを乗せることで、見たままの鮮やかなピンクカラーが楽しめるでしょう。

色落ちは比較的早く、数週間で明るい金髪〜薄いピーチピンク系に抜けていきます。
退色対策としてピンクシャンプーの併用が効果的で、洗うたびにほんのりピンクの色味を足すことで鮮やかさを長持ちさせられます。

ベージュ: 柔らかな定番ハイトーンカラー

ベージュはどんなシーンでも人気の定番カラーで、髪を明るく見せつつナチュラルな雰囲気に仕上げられます​。
クオルシアのベージュ系はレベル5〜14まであり、暗髪に深みを与えるダークベージュからブリーチ毛に映えるハイトーンベージュまで幅広く対応できます。

中でもレベル13・14は透明感が際立ち、ブリーチ2回で作った高明度のベースに使うと柔らかなペールベージュが完成します。
ブリーチなしの地毛でも7〜9レベルのベージュなら赤味を和らげたややくすんだ茶系に仕上がり、派手すぎない明るさを楽しめます。

ベージュ系は色落ちも綺麗で、徐々に明るいクリームブロンドに移行しますが赤味は出にくいです​。
褪色が気になってきたら、紫シャンプーで黄味を補正したり、必要に応じてベージュシャンプーで色味を足すと良いでしょう。

カラーシャンプーによる色持ちケアとカラーチャート活用アドバイス

褪色防止にはホームケアとしてカラーシャンプーの活用が効果的です。
ピンク系にはピンクシャンプー、シルバーなど寒色系にはムラサキやアッシュ系のシャンプーを使い、退色時に出る黄ばみを抑えましょう。
クオルシアのカラーシャンプーは色の入りが良く、退色防止や色味補充に適しています​。

ただし髪が白っぽく抜けた場合は、放置時間を短くしたり使用頻度を数日に一度にするなど調整しましょう​。
また、カラーチャートのクリア(0)を混ぜれば同じカラーでもパステル〜ビビッドまで調整できます。
ブラウンブースターやブラックブースターを加えれば色を濁らせず深みを出せます。
カラーチャートを駆使し、自由な発想で理想のカラーを提案しましょう。

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