ホーユーのカラーミューズは、アジア人の髪質に合わせた直塗りの半永久染毛料で、ブリーチ毛にも鮮やかな発色が可能です。
中でもブルー系カラーは、赤みを打ち消し、クリアで透明感のある寒色表現に欠かせない色味です。
本記事では、ブルーの色味特性から似合わせ理論、プロ向けの施術ポイント、人気レシピまで、美容師の現場で役立つ情報を実践的に解説します。
カラーミューズのブルーの特徴とは?

カラーミューズのブルーは、塩基性染料によってキューティクルを開かずに染着し、髪に負担をかけずに発色が可能です。
日本人特有の赤・オレンジのメラニンをしっかり打ち消す力があり、透明感のあるクールトーンを作るのに非常に適しています。
また、濃度の高さにより少量での発色も良好で、濃淡の調整次第でアイシー系〜ネイビー系まで幅広く対応できます。
ブルー系のカラーチャートと明度・彩度調整
カラーミューズのブルー系は、単色使用だけでなく、クリアやホワイトとのMIXによりペールトーン〜高彩度ブルーまで自由に表現可能です。
明度が高いブリーチベース(レベル18以上)では、鮮やかで澄んだブルーに。
中明度のベースでは、くすみのあるネイビーやブルーブラックが作りやすく、赤みを抑えた大人の暗髪スタイルに仕上がります。
また、ベーストーンの違いによってブルーの印象は大きく変化するため、カラーチャートの読解力が重要です。
パーソナルカラーとブルーの似合わせ提案
ブルー系はブルーベースの肌(夏・冬)に特にフィットします。
しかし、イエローベースの肌にも調整次第で似合わせ可能です。
くすみ感を加える・部分染めに留める・補色を活用するなど、アプローチ次第で幅広く対応できます。
ヘアカラー後のメイク提案も含めたトータルバランスが、ブルー系カラー成功のカギです。
サロンワークでの活用:単品〜レシピ応用
- ブルー単品:高明度ベースでビビッドに、低明度ではネイビー系に
- ブルー+クリア:アイスブルー、ペールトーンに展開可能
- ブルー+バイオレット:深みのあるブルーパープルで個性を演出
- ブルー+グレー:くすみ感とクールさが融合したデニム風カラー
褪色時は緑味が出る可能性があるため、ベースの黄味コントロールや、補色の微調整が重要です。
アフターケアにはカラーシャンプー(紫 or ピンク)を推奨し、色持ちを最大化させましょう。
人気のブルーカラーとトレンド傾向
- ネイビーブルー:艶と深みのある王道寒色。誰でも挑戦しやすい。
- ブルーブラック:光の加減で青が見えるミステリアスカラー。
- ブルーアッシュ:赤味・黄味を打ち消し、自然で透明感のある仕上がり。
- ラベンダーブルー:可憐で柔らかい印象を与える儚げカラー。
寒色トレンドの中でもブルーは汎用性が高く、技術力によってデザインの幅が無限に広がります。
美容師としては色味の読み解きと調整技術が差別化ポイントとなるでしょう。
まとめ:ブルーを極めて差がつくカラーワークを

カラーミューズのブルー系は、発色力・補色効果・応用力の三拍子が揃った、サロンワークで大活躍する寒色カラーです。
単色だけでなく、MIXによるニュアンス表現や褪色コントロールまで踏まえることで、他にはない仕上がりが可能になります。
お客様の肌色・髪質・ライフスタイルに合わせた最適なブルーカラー提案を行い、リピートにつながる施術力を高めましょう。