イルミナカラーに登場した「ムーンライト」は、柔らかな月明かりのようなシアーシルバーが魅力の新色です。
赤味・オレンジ味を抑えつつ、くすみすぎない透明感を演出できるため、サロンワークでの幅広い提案に重宝します。
この記事では、ブリーチの有無での仕上がりや具体的なレシピ、白髪対応など、ムーンライトを使いこなすためのポイントを徹底解説します。
イルミナカラー「ムーンライト」とは?(特徴・色味・適用シーン)

イルミナカラー「ムーンライト」は、赤みやオレンジみをおさえてシルバーグレージュのやわらかい光沢を出すのが特徴。
ベージュや紫味がブレンドされているため、クール系ながらも柔らかな印象を演出できる点が魅力です。
ブリーチなしの地毛レベルでも発色しやすく、オレンジみが抜けきった毛先のトーンダウンにも使いやすい色味です。
さらに、後述しますが白髪のぼかしにも応用できるので、大人世代への新提案にも役立ちます。
イルミナ ムーンライトのカラーチャート(ブリーチ有り・無し)

イルミナカラー全体のチャートでいうと、ムーンライトは「クール系」のシルバーゾーンに位置づけされます。
ラインナップはLv6・8・10・12があり、明るさやベースカラーによって仕上がりが変化します。
ブリーチ毛に染めればよりクリアで明るいシルバーに、ブリーチなしならややスモーキーなグレージュに近い発色になるため、事前のベース確認が重要です。
また、白髪部分は比較的シルバーがはっきり入りやすいので、ベースが暗い場合でもコントラストが柔らかく出やすいのがポイントです。
ブリーチ有りの場合
既にハイトーンの状態なら、ムーンライトの透明感がより際立つシルバーカラーに仕上がります。
黄味やオレンジ味をしっかり打ち消すので、一度にキレイなくすみ感を表現しやすいメリットも。
ただし、放置時間が長すぎると青みが強く出すぎる場合があるので、様子を見つつ早めに流すなど調整が必要です。
ブリーチ無しの場合
地毛がレベル5~6付近だと、ほんのりアッシュが入ったソフトなダークグレージュに。
レベル7~8以上に明るい地毛なら、赤みを抑えたグレー寄りのベージュに発色しやすいです。
根元~中間でトーン差がある場合は、レシピや放置時間を分けて塗布するとムラを防げます。
イルミナ ムーンライトの具体的なカラーレシピ
ムーンライトは単品使用で美しく発色しますが、他の色と組み合わせることで幅広い表現が可能です。
- ムーンライト×スターダスト:
黄味が強い髪に、さらにクールなシルバー感を与えたい場合に有効。
例)ムーンライト8 : スターダスト8 = 2 : 1 - ムーンライト単品でワンプロセス:
根元レベル5・毛先レベル10などトーン差がある場合も、
ムーンライト10を全体に塗って一度になじませられます。
仕上がりはやわらかいアッシュグレージュになることが多いです。 - 暗め×暗めの組み合わせ:
ムーンライト6はベースの赤味を消しつつ、
深みのあるダークアッシュを実現。
色落ち過程でも黄色味が強く出にくいのが特徴です。
明るさ調整の際、オキシ濃度を3%(10vol)か6%(20vol)で使い分けるのもポイントです。
イルミナ ムーンライトと白髪対応
イルミナカラーはファッションカラーですが、白髪染めとしても応用可能です。
白髪量が多い方への“完全な白髪隠し”には向きませんが、白髪をぼかしつつ透明感を出す使い方には適しています。
特にレベル6や8を選ぶと、白髪部分にも比較的色素が入りやすく仕上がりのコントラストが緩和されます。
また、「シャドウ」など白髪用の濃厚色素ラインを10~30%加えると、白髪染まりがさらに向上し、カバー力を高められます。
イルミナ ムーンライト6の特徴と使いどころ
ムーンライト6は暗めのシルバーグレージュとして、赤みを消した落ち着いたトーンを求める方におすすめです。
たとえば、黒髪から少しだけ柔らかくしたい場合や、ハイトーンに抜けた既染毛をダウンさせたい時、ムーンライト6を全体塗布すれば、自然な深みのある仕上がりになります。
また、白髪が少量混ざっている場合も、この暗めトーンだと浮きが目立ちにくいです。
ローライトとして使うのも有効で、明暗のコントラストをつけたい時は部分的に塗布することで、全体のカラーに奥行きをプラスできます。
施術プロセスと注意点

ムーンライトでカラーをする際の基本的な流れをまとめます。
事前カウンセリング:ベースレベル、白髪量、ダメージ状況を把握し、必要があればブリーチやプレソフトニングも検討します。
薬剤調合:イルミナ専用のOXを1:1で混合。レベルや仕上がりに応じて3%または6%を使い分けます。ブリーチ毛など色抜けしやすい部分には低濃度オキシで調整したり、別で薬剤を用意して塗り分けるのも効果的です。
塗布・放置:根元と毛先、白髪部分などポイントごとに時間差や塗り分けをしながらムラなく塗布します。放置時間は20~30分が目安ですが、色味を確認しつつ調整して下さい。
乳化・シャンプー:やさしく乳化した後、しっかり洗い流し、アフター処理でアルカリをオフすると色持ちや手触りの良さにつながります。
仕上げ:ドライ後、色味チェックを行います。イルミナカラーは退色過程もやわらかいので、ムーンライトの美しさを長く楽しむなら青紫系のカラーシャンプーがおすすめです。
以上が、イルミナ「ムーンライト」を活かす際の大まかなポイントです。
赤み抑え・高透明感・柔らかなシルバー感を武器に、様々な髪質・ニーズに対応できるのがムーンライトの魅力。
ぜひサロンワークで多彩なアレンジを試してみてください。