アディクシー スモーキートパーズは、ミルボンの「オルディーブ アディクシー」シリーズの人気色です。
青紫ベースで赤みや黄みをしっかり抑え、透明感のあるグレーベージュを表現できます。
赤味が出やすい日本人の髪質でも、ブリーチなしで柔らかくくすみを与えられるのが魅力です。
本記事では美容師向けに、明度別の仕上がり・レシピ・白髪対応などを徹底解説します。
アディクシー スモーキートパーズとは?

アディクシー スモーキートパーズはブラウンを含まない配合が特徴で、青紫の染料構成によって赤みや黄みを打ち消しやすいカラー剤です。
暗めでも重たくならず、柔らかなくすみ感を出せるため、外国人風カラーを求めるお客様にぴったりです。
単品使いでも十分に透明感を得られますが、ほかの色味やクリア剤とのミックスで幅広いニュアンスを作り出せます。
明度別の仕上がりイメージ
13・9・7レベルの違い

13レベルはブリーチ毛など高明度ベースで、淡いグレージュに。
9レベルは標準的な明るさで赤みをしっかり消し、柔らかなベージュを実現。
7レベルは落ち着いたトーンながら、暗すぎず透明感が残るダークグレージュになります。
いずれもブラウンを含まないため、レベルが下がっても軽やかな質感が保たれやすいです。
髪質・ベースによる発色差
オレンジや赤味が強い髪でも、スモーキートパーズの青紫色素がしっかり働き、くすみ感を付与できます。
硬毛で入りづらい場合は放置時間を長めに、細毛・ブリーチ毛で染料が入りやすい場合はクリアを加えてバランスを取りましょう。
白髪の有無やベースレベルによっても明度や色味が変わるため、最終イメージに合わせた調整が大切です。
レシピとカラーチャート
ミルクティー系レシピ
赤みを抑えたミルクティーカラーには、スモーキートパーズとグレーパールを組み合わせる方法がおすすめです。
例:スモーキートパーズ9:グレーパール9 = 4:1 + クリア(必要量)。
黄ばみが強いベースにはバイオレット系を足し、より淡いラベンダーベージュに寄せても◎です。
白髪対応レシピ
白髪をしっかりカバーしたい場合は、スモーキートパーズにアディクシー ブラウンを少量ミックスします。
例:スモーキートパーズ7:Brown = 3:1(オキシ6%)でやや暗めに仕上げると白髪も目立ちにくくなります。
強めのバイオレットをプラスすれば黄ばみをしっかり消し、色落ち後も上品に見せられます。
ブリーチの有無による違い

ブリーチあり
ブリーチした高明度ベースに使うと、よりクリアな発色が得られます。
淡いグレージュからラベンダー寄りまで幅広い表現が可能で、外国人風カラーを求めるお客様に最適です。
ただし色落ちが早いため、紫シャンプーやアッシュ系シャンプーなどのホームケアを併用しましょう。
ブリーチなし
ブリーチをしなくても、赤味が出やすい髪をしっかりくすませられます。
9レベルや7レベルを使えば、自然なアッシュブラウン系に仕上がり、お客様の日常でも取り入れやすいです。
ブリーチなしのほうが色持ちがやや良く、メンテナンスも手軽な点がメリットです。
施術時のポイント

塗布と放置時間
塗布ムラを避けるため、素早く均一にのせるのがポイントです。
放置時間は15~20分が目安ですが、髪質や室温によって調整しましょう。
ブリーチ毛の毛先は色が入りすぎる場合があるので、時間差シャンプーなどでコントロールすると美しく仕上がります。
色落ちとアフターケア
スモーキートパーズは青紫系のため、退色後も赤みが出にくく黄ばみが軽減されやすいです。
紫シャンプーやアッシュ系カラートリートメントを併用すると、くすみ感を長持ちさせられます。
褪色が進んだ際には、同じレシピでオンカラーするときれいに色が戻りやすいです。
まとめ
以上が、アディクシー スモーキートパーズを使いこなすためのポイントです。
透明感と赤み消し効果を最大限活かし、サロンワークの幅を広げてみてください。
お客様の髪質・理想の仕上がりに合わせて、ぜひご活用ください。