パイモアのインペリアルヘアカラーは、美容室専売のプロ向けヘアカラー剤です。
髪と頭皮への優しさと豊富なカラーバリエーションが特徴で、白髪染めからファッションカラーまで幅広く対応します。
本記事ではインペリアルヘアカラーの概要、各シリーズ(グランデ・キュア・インペリ)の違い、白髪染めの特長、カラーチャートの活用法、使い方のコツ、他ブランドとの違いやよくある質問まで解説します。
インペリアルヘアカラー概要:髪に優しい高機能カラー

インペリアルヘアカラーは、日本のメーカーパイモアが開発した業務用ヘアカラーです。
最大の特徴は髪へのダメージを抑えた独自処方にあります。
クリームPPTやアミノ酸などを組み合わせたトリプル処方で染毛中の傷みを軽減し、染料の定着を高める工夫により色持ちも良好です。
また低アルカリ・低刺激設計で頭皮への負担も少なく、繰り返しカラーする場合でも安心感があります。
ラインナップは幅広く、白髪染め対応の「グランデ」、高発色のおしゃれ染め向け「キュア」、汎用ラインの「インペリ」など目的別にシリーズ展開されています。
シリーズ別の特徴:グランデ・キュア・インペリの違い

グランデ – 白髪をしっかりカバーするためのシリーズです。
深みのある自然な発色で、白髪の浮きも目立ちにくい仕上がりになります。
5種のオーガニック植物エキスと6種類の毛髪保護成分を配合した低刺激処方で、染めるたびに髪に潤いと艶を与えてくれます。
酸化染料(間接染料)のみの処方により髪内部に色素がしっかり定着し、色落ちが穏やかなのも特徴です。
さらにグリーンアップルの香りで薬剤臭を和らげ、快適に施術できます。
全56色を展開しています。
キュア – 透明感のある高彩度カラーを実現できるファッションカラー向けシリーズです。
ブリーチ毛にも鮮やかに発色するトレンドカラーが揃い、明るさと色の鮮やかさを両立できます。
カラー剤に高濃度ケラチンPPTやコラーゲン、ナノリピジュアなど美容成分を贅沢に配合しており、カラーしながら髪の強度・弾力・保湿をアップしてくれるのが魅力です。
刺激臭や頭皮刺激も抑えられているため、ダメージ毛にも優しいおしゃれ染めが可能です。
全50色展開で、ビビッドな色味からスモーキーな寒色系まで幅広く対応します。
インペリ – インペリアルヘアカラーの基本ラインで、ファッションカラーからグレイヘアまでオールマイティに使えるシリーズです。
全80色以上のカラーバリエーションを誇り、白髪染め対応色からアクセントカラー、クリア剤まで一通り揃っています。
グランデやキュアにも採用されたダメージ軽減・色持ち向上の技術は、このインペリシリーズで培われたものです。
白髪染めとおしゃれ染めを組み合わせた調合も自在で、サロンワークに柔軟性をもたらします。
白髪染めへの対応と特長

インペリアルヘアカラーは白髪染めの分野でも優れた効果を発揮します。
特にグランデシリーズは頑固な白髪もしっかり染め上げる高い染毛力があり、仕上がりは白髪が浮かず自然な艶が出ます。
低アルカリ処方で頭皮への負担が少ないため、月1回以上の頻度でリタッチが必要な場合でも髪や頭皮をいたわりながらカラーできます。
インペリシリーズでは白髪染め用カラーとファッションカラーを組み合わせて、白髪をカバーしつつおしゃれ染め風に仕上げることも可能です。
カラーチャートの見方と活用方法

インペリアルヘアカラーのカラーチャートを見ると、各色の仕上がりイメージや明度レベルがひと目で確認できます。
色番表記は他社同様アルファベットが色味(色相)、数字が明るさ(レベル)を指し、数字が大きいほど明るい色になります。
グランデのチャートではナチュラル系・ブラウン系を中心に、補色調整用の純色(ミックスカラー)や明るくするライトナーも掲載されています。
キュアのチャートには高彩度のファッションシェードやベースの黄味消し用シェードが揃い、トレンドカラーの参考になります。
また透明なクリア剤も用意されており、これを混ぜて色味や明度をコントロールすることも可能です。カラーチャートはメーカー公式サイトや代理店経由で入手できるので、カウンセリング時に活用するとお客様と仕上がりイメージを共有しやすくなるでしょう。
使い方のポイントと調合のコツ

基本の1剤と2剤の混合比率は1:1(同量)が標準です。
特に白髪染め用途では6%の2剤を1:1で混ぜることでしっかり発色します。
明るさや透明感を優先したいファッションカラーの場合は1:1.5〜2のように2剤の比率を増やすことも可能です(その分発色はマイルドになります)。
使用するオキシはメーカー推奨のプレミアムオキシプラス6%を使うとダメージ低減効果が高まります。
20〜30分自然放置してください。
ミックスカラーやクリア剤を活用すると微妙な色味調整やパステル調の発色も自在です。
ただしシリーズを跨いでの混合は処方が異なるため推奨されません。
各ライン内のカラー同士で調合し、狙いの色味を作りましょう。
他ブランドとの違い・使い分けポイント

- ダメージレスで快適な使用感:インペリアルヘアカラーは低アルカリ・高保護処方により髪への負担が少なく、刺激臭も軽減されています。
施術中のストレスが少なく、他社のカラー剤と比べても仕上がりの艶やかさや手触りの良さが際立ちます。
髪が傷みやすい方や敏感肌の方には、その優しい処方が安心材料となるでしょう。 - 白髪染めとおしゃれ染めを一本化:通常は白髪染め用とファッションカラー用でラインが分かれますが、インペリアルなら一つのブランドで両方をカバーできます。
白髪世代のお客様が明るいカラーを楽しみたい場合も、インペリアルシリーズ内でスムーズに提案できます。 - 豊富な色数と調色自由度:インペリアルヘアカラーは100近い色展開で、細かな色の要望にも柔軟に対応できます。
既存色を組み合わせてニュアンスを再現しやすく、カラークリエーションの幅が広がります。
よくある質問(Q&A)

- Q: 専用の2剤を使う必要がありますか?
A: はい。基本的にはパイモア製の6%プレミアムオキシプラス(2剤)をお使いください。
他社製オキシでも同濃度であれば使用可能ですが、発色やダメージケア効果を最大限に引き出すには専用オキシとの組み合わせがおすすめです。
キュアシリーズには6%と1.5%の専用クリームデベロッパーも用意されています。 - Q: 白髪が多い方でも明るい髪色にできますか?
A: はい、グランデの明るめの白髪染めカラーを使えば可能です。
ただし白髪の割合が非常に高い場合、極端に明るい色だとカバーしきれないこともあります。
その際はナチュラル系の色味を少し混ぜてカバー力を上げるなど調整すると良いでしょう。 - Q: 使用時の注意点や禁忌事項はありますか?
A: 低刺激とはいえ一般的な染毛剤と同様にジアミン系色素を含むため、施術前にはパッチテストを行ってください。
薬剤が目や肌に付かないよう注意し、特に眉やまつ毛には絶対に使用しないでください。
放置時間や手順は必ず製品説明通りに守り、安全に施術しましょう。