ビビッドな発色と高い彩度で注目を集めるイゴラ ロイヤル ペンタ。
特に赤やオレンジ系のカラー表現に優れ、他のカラー剤では表現しづらいクリアで鮮やかな色味を実現します。
本記事では、ペンタの特長やPYR(ピラゾール染料)の仕組み、使い方やミックステクニック、そしてカラーチャートの読み方まで、サロンワークにすぐに活かせる実践的な情報を美容師目線で詳しく解説します。
鮮やかでツヤのある仕上がりを求める方に、必見の内容です。
イゴラ ロイヤル ペンタとは?PYR(ピラゾール染料)による高彩度カラー

イゴラ ロイヤル ペンタはシュワルツコフプロフェッショナルが展開する高彩度・高発色の革新的ヘアカラーシステムです。
新開発の酸化染料「ピラゾール(PYR)」を採用し、従来のカラー剤では難しかったクリアで鮮やかな色味を実現しています。
特に暖色系(赤やオレンジ)の発色に優れ、低明度から高明度までハッキリと色が出るピュアな発色が特徴です。
染まりムラの少ない均一な発色と圧倒的な彩度により、カラー後の髪には美しいツヤが生まれます。
PYRは”ピラゾール染料”の略称で、イゴラ ロイヤル ペンタの核となる成分。
このシリーズは、PYR染料の効果で従来にない鮮烈なカラー表現を可能にしています。
イゴラ ペンタの使い方:単品使用・ミックス比率と放置時間のポイント

イゴラ ロイヤル ペンタの基本的な使い方は、1剤と2剤を1:1で混ぜて使用します。
オキシの濃度は目的に応じて3%、6%、9%から選択し、自然放置は30分が目安です。
単品でも使用できますが、PYRを他のカラー剤に10%程度加えることで赤みや彩度の強調が可能です。
少量で効果が大きいため、配合比率には注意が必要です。
他メーカーのカラー剤とのミックスも可能で、カラー表現の幅が広がります。
カラーチャートの読み方と設計意図:PYR配合トーンとネーミングの意味

ペンタのカラーチャートは色味と明度を記号で明確に区別しており、「ORR」「RR」「PP」など、ピラゾール染料を反映した略号で表現されています。
たとえば「ソフトオレンジ12ORR」は高明度でクリアなオレンジ、「ヌーディピンク8RR」は落ち着いたローズピンクとして発色します。
ベースカラー+ニュアンスカラーという設計思想が各色に反映されています。
オレンジ系カラーを表現するポイントと注意点

ソフトオレンジなどのオレンジ系を美しく発色させるには、ベース明度が鍵です。
理想は8〜10レベル以上の黄〜黄橙ベースで、明るさに応じて鮮やかな色が出ます。
オレンジ系は褪色時に黄色味が目立つため、カラー後のホームケアも重要です。
紫外線・シャンプー・熱は退色の原因となるため、注意喚起が必要です。
また、赤系の残留が次回カラーに影響することがあるため、今後のカラープランも考慮しましょう。
類似色との比較・色持ちの傾向と美容師からの声

ペンタは従来のアルカリカラーでは表現しづらかった鮮やかさと透明感を実現します。
特に赤系・ピンク系は色の密度が高く、発色が長持ちするとの評価が多数です。
一方で、次回寒色系に変えにくいというデメリットも一部あります。
美容師からは「発色の良さ」「少量で効く」「コスパが良い」など、高評価の声が多く寄せられています。
コスト面は通常よりやや高めですが、表現力と仕上がりで十分元が取れるという意見もあります。