シュワルツコフが展開するピラミンゴカラーは、直接染料ゼロでも高彩度な暖色系カラーを実現できる革新的なラインです。
本記事では、美容師向けにピラミンゴカラーの特徴、レシピ、カラーチャート、褪色過程、ブリーチなしでの使い方などを詳しくご紹介します。
ピラミンゴカラーとは?特徴とトレンド背景

ピラミンゴカラーとは、シュワルツコフが開発した高発色の暖色系ヘアカラー剤です。
新染料「ピラゾール」を採用し、ブリーチをしなくても一度の施術で鮮やかなピンクやレッド、オレンジが表現できます。
フラミンゴの羽のようなニュアンスからネーミングされ、褪色後もペールトーンが残るため、色落ちまで楽しめるのが特徴です。
近年はK-POPや韓国メイクの影響で、肌なじみの良いピンク系カラーの人気が急上昇しており、ピラミンゴはそのトレンドを先取りする製品です。
ブリーチなしでもOK!ピラミンゴカラーの基本レシピ

ピラミンゴカラーはブリーチをせずに発色させやすい処方で、明るめの茶髪ならそのまま使用可能です。
ベースを整えたい場合はライトナーでトーンアップし、ピラミンゴを1剤(カラー剤)と2剤(オキシ6%など)を1:1で調合します。
乾いた髪に塗布するのがベストで、他メーカーとのミックスは濁りの原因になるため非推奨です。
色味の調整には、ピラミンゴ専用のクリア剤やピンク濃度を高めるPYRの使用がおすすめです。
ピラミンゴの人気カラーと調合例

- ローズ:青み系で定番。単品で透明感のあるピンクに。
- バイオレットピンク:紫寄りのピンクで落ち着きのある色味。
- レッド:深みのある赤で色持ち抜群。ローズとの相性も◎
- コーラル:ピンクみのあるオレンジで柔らかい印象。
- オレンジ:ビビッドな発色で季節感あるトーンに。
- ハニーシルバー:くすみを整えるゴールド系シルバー。
例:ローズ:PYR:クリア = 4:1:4 で淡いローズピンクに。調合によってビビッドからペールトーンまで自在に表現可能です。
施術事例|ブリーチなしでもピンクがしっかり出る
実際にブリーチなしでピラミンゴを使用したケースでは、地毛〜明るめの茶髪に単品ローズを使用して深みのあるピンクブラウンに発色。
コーラルやバイオレットピンクをハイライト部分に重ねれば、ポイントカラーとしても高彩度で仕上がります。
全体ではなくインナーやフェイスフレーミングに使っても効果的で、写真映えするカラー提案が可能です。
どの色もムラになりにくく、時間を置いてもクリアな色味を維持できる点が、技術者にとって扱いやすい要素です。
色持ちと褪色の特徴|長く楽しむためのケア法

ピラミンゴカラーは染料の浸透性が高く、暖色でも1〜2週間しっかり色味が残る優れた色持ちです。
特にローズやレッド系は色落ち後もシルバーピンクやベージュ系のトーンになり、退色も自然です。
シャンプーはぬるま湯で、洗髪後は速やかに乾かすことでカラーの持続力を高めます。
ピンク系のカラーシャンプーを使うと色補正もできるためおすすめです。
また、UVケアやアイロン前のヒートプロテクト剤を活用することで、紫外線や熱ダメージによる色落ちも防げます。
まとめ|ピラミンゴカラーは“攻めてるのに上品”な万能カラー
ピラミンゴカラーは、ブリーチをしなくても使える高彩度なピンク系ラインで、バリエーションも豊富です。
調合や塗布方法の工夫で、ブリーチなしでも高発色が可能なため、ダメージを抑えたいお客様にも提案しやすいです。
しっかり染まり、色落ちも計算されているため、施術後の印象も良好です。
サロンワークでの差別化を図るうえでも、ピラミンゴは頼れるラインと言えるでしょう。